購入するとなると、結構お高い介護グッズ!
せっかく、購入しても「使い勝手が悪い!」なんてこともありがちです。
今回は、できるだけお金をかけずに身の回りのモノや100均を活用するのがテーマ。
これまで介護をしてきて便利だと思ったモノや、介護負担を軽減してくれるグッズを紹介させていただきます。
不要になった乾燥剤(シリカゲル)
お菓子や、乾物に入っている乾燥剤。
そのまま捨てていませんか?
僕は、残った雑炊のもとやだしの素、それに食べ残したお菓子の保存に利用しています。
特に、雑炊のもとって、開封するとすぐに固まってしまうんですよね。
とは言え、おかゆに少しずつ混ぜているので1回では使いきれないですし・・・
使い方は、チャック袋や缶に同封するだけです。

あと、「おむつの臭いをどうにかしたい」という悩みを持っておられる方もおられるかと思います。
そんなときは、乾燥剤でよく使われているシリカゲルを試してみてください。
僕は、紙おむつ専用にしているフタ付きゴミ箱に、シリカゲルをポイポイ入れています。


乾燥剤は、身の回りのちょっとした除湿・消臭に使えるので捨てるのはもったいないですよ。
ガムボトル
在宅で中心静脈栄養法をしていると、困るのが使用済みの針の処分。
針は、一般のゴミとして出すことができません。
「かかりつけ医」に持って行くか、訪問診療のときに在宅医に持って帰ってもらうかの二択です。
母が、通院しているときはコーヒーの空き瓶に入れて持って行っていたのですが、これがかさばって重いんですよね。
そんなときは、ガムボトルが最適です。
しっかりした容器で軽く、見かけによらず容量があるのでたっぷり入ります。

しかも、容器ごと回収してもらえるのでゴミにならずに助かります。
その他には、輪ゴムや消臭剤入れ、それにペン立てにもなるので使い勝手が良いです。
食パン袋
我が家では、食パン袋がいい仕事をしてくれます。

用途は、主に2つ。
1つは、使用済みのストーマ装具を処分する袋として使っています。
ストーマ装具の処理袋として使うには
絶対に破れないこと。
臭いが漏れないこと。
食パン袋は、これら2つの条件を見事クリア。
装具に便が付着しているだけに、袋の厚みがあってしっかりしているのがいいですね。
ちなみに、袋の素材はポリプロピレン。
ポリプロピレンは、気体を通しにくい特性があるため臭い漏れを防いでくれるというワケです。
2つ目は、母親の食べ残し処理袋として。

ゴミ出しまで冷凍機に入れているのですが、立て掛けできるのがポイントです。
袋の口は縛らず足していき、いっぱいになったら袋の口を縛ってポイ。
少し水分を含んだ残飯でも放り込めるので、手間が省けて便利ですよ。
尿取りパッド
尿取りパッドで、ふわふわクッションが作れます。


母は、足の拘縮(こうしゅく)がひどくなってきているので、ピンポイントクッションとして使っています。
材料は、ゴム手袋、尿取りパッド、それに水だけ。
ゴム手袋は、訪問看護師が使用したものを再利用しています。
我が家でしか使っていないですし、たとえ菌が付着していたとしても2~3日も放置すれば死滅するのでこれで十分です。
作り方は、尿取りパッドのシートをはがして綿をゴム手袋に詰めていきます。
尿取りパッドの量は、1枚の半分程度。
水は、300ccくらいです。
綿がダマにならないように、綿と水を2~3回に分けてもみほぐしながら入れるのがコツです。
ぬるま湯だと、さらにほぐしやすくなります。
最後に、ゴム手袋の口を縛ってハイ出来上がり!
注意点は、尿取りパッドのシートをはがす際、細かい綿が飛散するかもしれないので庭やベランダなど野外でマスクをして作業した方が良いでしょう。
簡易カイロやアイスノン代わりにも
ゴム手袋クッションは、レンジでチンすると簡易カイロにもなります。
チン時間は、数十秒。
ゴム手袋が膨張してシワが張ってきたら、温まってきたサイン。
お餅が膨らむようなイメージです。
温め過ぎると破裂するかもしれないので、十分気を付けてレンジから離れないでください。
僕は、冷え性なのでおむつ交換のとき熱い濡れタオルを絞って手を温めていたのですが、今はこれで事足りています。
難点は、保温時間。
ポケットに入れておいても、1時間もたないです。
市販のカイロと言うわけにはいきませんが、繰り返し使えるので重宝しています。
また、アイスノンの代わりにも。
冷凍庫で凍らせず、タオルにも巻かずにそのままお使いいただけます。
フニャフニャして肌触りが良いので、気持ちがいいですよ。
枕、クッション
使わなくなった枕やクッションは、介護の現場で再利用できるので処分せずに取っておきましょう。
母は、膝が曲がってしまっているので膝の下に低反発枕を。

また、車いすのステップに足が届かないので、だら~んとならないように枕で支えています。
クッションは、背中に差し込んで姿勢を調整するのに便利です。
使い古したふらふらのクッションが、いいんですよね。

クッションは、100均でも手に入ります。
ペランペランの方が使い勝手が良かったりするので、用途に合わせて探してみると良いでしょう。
おわりに
今回は、身の回りのモノや100均アイテムを利用して介護で使えるグッズを紹介しましたがいかがでしたか。
介護グッズに、高価なものは要りません。
しかし、在宅介護をしていると高額商品や介護レンタルしなければならない必要不可欠なものは確かにあります。
それはそれとして、出費を抑えるために身近な何かで代用することも心掛けたいものですね。