要介護5の母が「冷却ジェルマット」を2ヵ月使ってみて。感じたメリット・デメリット

C_Scott / Pixabay




8月も終わりだというのに、毎日猛暑が続いてほんと嫌になりますね。

しかも、今なお熱帯夜です。

母のように、ベッドで過ごされる時間が長い方だと、不快な日々だとお察しいたします。

母も、暑くて大変そうです。

今年は、母の日のプレゼントもしていませんでしたので、暑さ対策の何か良いグッズを探していたのですが、6月に遅ればせながら冷却ジェルマットを母にプレゼントしました。

まるまる2ヵ月使用して、喜んでくれているようなのでレビューさせていただきます。

 

家族間での体感温度の差を埋め合わせるグッズ

実は、うちの場合、異常気象の暑さの他にも問題が発生しました。

それは、母と僕のエアコンの温度設定が違うこと。

母親が、こんなに暑がりだとは昨年まで知りませんでした。

ふすまを開けて6畳2間で、1台のエアコンを共有しているのですが、僕は27℃に対して、母はそれでは暑がります。

とは言え、24℃にすると僕の方が寒くて眠れません。

夜中こっそり設定を変えると、今度は母が、呼び鈴のボタンを押して起こされてしまいます。

昨年の今頃は、こんなことを繰り返していました。

さすがに、今年は「温度設定なんかで消耗していたら、共倒れになってしまう!」となり、冷感寝具グッズを探しました。

 

実際に購入した冷却ジェルマット

実際に購入した「クールダウンジェルマットα」がこちら。

 

四つ折りで、配送されますが、広げるとこんな感じです。畳の横のサイズくらいです。

 

2ヵ月経っても、中身のジェルが偏ったり、ヘタッたりということはありません。

意外と厚みが薄いです。

 

中のジェルの重みですが、持つと結構重量感があります。

ためしにベッドに横になりましたが、寝心地は確かにひんやりはしていました。

 

冷却ジェルマットの仕様

ジェルマットの測地素材は、ポリエステル100%、中材は、吸収性ポリマー、水、防カビ剤 などが入っています。

生産地:中国

素材ですが、価格の安い冷感寝具は、ナイロンを使っているものが多いです。ナイロンは確かに冷たくて、価格が安いのですが、吸湿性が弱く、蒸れやすいという欠点があります。素材は、高分子量素材のポリエチレンが無難です。

 

使ってみた感想

実際に、2ヵ月間使ってみた感想を、良かった点と悪かった点を挙げる形でご紹介します。

 

良かった点

  • とにかくひんやり気持ちがいい
  • 布団の上に敷くだけで簡単
  • ピローもあるので、頭も冷やしてくれる
  • 電気代がかからずエコ
  • 背中から尿モレしたとき、ジェルマットが尿を受け止めるので、シーツを洗濯しなくて済む

 

このジェルマットの最大の利点は、じんわりくるひんやり感。これに尽きます。

ただ、2ヵ月使っていて難点も見えてきました。

 

悪かった点

  • 寝心地というか肌触りが硬い
  • ひんやりとして気持ちが良いのは最初だけ
  • 背中が蒸れる
  • 商品寿命が明記されていない
  • 商品寿命がワンシーズンだと、5.000円の価格は高い

 

好みによりますが、僕は柔らかな肌触りのモノが好きなので、寝た感じは硬い感じがしました。

接触冷感の特徴らしいのですが、触れた瞬間は冷たくて気持ちがよいものの、ずっと肌に触れていると暖かくなってしまいます。

しかし、寝返りをするなど体勢を変えると、肌に当たっていない場所が、またひんやり感が復活する仕組みです。

と言ういうことは、寝返りが打てない寝たきりの人向きではありません。

 

また、オムツを使用されていて、背中から尿モレで、頻繁にシーツを洗濯されている方もオススメではありません。

良かった点に、尿モレしたときはシーツを洗わなくていいことを挙げましたが、反面ジェルマットが防水ではないために尿を吸収してしまいます。洗濯が不可なので衛生的に悪いです。

あと、気になったのが商品寿命です。どこにも明記されていませんし、ネットで検索しても分かりませんでした。

来年使用時に、まだひんやりが維持できているのかは、かなり疑問です。

 

おわりに

要介護の方に購入を検討される場合は、寝返りが出来る方もしくは、自動寝返り機能のベッドでないと、ひんやり効果は持続しませんので注意してください。

あと、防水と素材もチェック項目です。防水でしたら、尿モレしても拭き取れば済みます。

そもそも冷却ジェルマットは、介護用として作られている訳ではありませんので、汚れなど含めてワンシーズンで使い捨てる気持ちでないと難しいかもしれません。

 

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シンイチ
20年間、犬馬車のように結構まじめに働いてきた40代の元リーマン。 長らく会社勤めと在宅介護で消耗しきって、あえなく2年前に介護離職してしまいました。 介護は、それぞれの御家族にそれぞれの事情があります。 現代の社会問題に、このプログを通じて1人でもお役に立てれば嬉しいです。 長年、在宅介護をしている僕だからこそ、あなたに伝えたいメッセージがあります。