骨粗しょう症治の治癒は不可!?母がこの4年で3度骨折した経過から




たかが骨折しただけなのに、介護離職しなければならない羽目になるとは!

何で!?

今から思うと、骨粗しょう症が引き起こす骨折についての認識不足が現在の状況を招いてしまったのだと思います。

しかし、当時は訳が分からず、ただ目の前の現実を受け止めるしかありませんでした。

今回は、僕の失敗の経験から骨粗しょう症の本当を知ってもらえるようにお伝えしたいと思いますので参考にしてみてください。

 

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症は、認知度が高い割には軽い病気のイメージを持っておられる方もいるのではないでしょうか?

僕も、なんとなく骨がもろくなる病気だという認識でしたが、今はこの骨粗しょう症にめちゃめちゃ苦しめられています。

 

骨粗しょう症とは、骨密度の低下によって骨がもろくなり、骨折しやすくなる病態です。

                              MDSマニュアル家庭版

僕が、病気を調べるときによく使っているMDSマニュアル家庭版には、骨粗しょう症について下記のように記載されています。

  • 体内で十分な量の骨を形成し続けることができないと、骨密度が低下し続け、骨が次第にもろくなって骨粗しょう症になる。
  • 成人でも若い頃は、骨が分解される量よりも形成される量の方が多いため、骨の強度が最大となる30歳頃までは骨密度が徐々に増加する。
  • 30歳過ぎから、分解される量が形成される量を上回ると骨密度は低下に転じる。特に、女性の場合、骨量の減少は閉経(平均で51歳頃)の後に加速する。
  • 骨粗しょう症による症状は、骨折が起こるまで現れないことがある。
  • 医師は、骨粗しょう症のリスクのある人に骨密度の検査を行うことで診断する。
  • 骨粗しょう症の治療は、十分なカルシウムとビタミンDの摂取、薬の服用、体重の負荷がかかる運動を行う。

 

骨粗しょう症の症状については

●負荷がほとんどかかっていない場合でも骨折することがある。

●骨粗しょう症が要因の骨折は、一度骨折したら同じような骨折を繰り返す可能性が非常に高い。

●一部の脊椎の骨折では痛みは生じないものの、変形を生じることがある。

 

この病気が厄介なのは、初期症状が分かりにづらく気づいたときには重症化していること。

骨折するまで分からないことも多く、高齢者は母のように足の骨折を機に寝たきりに直結してしまうことも珍しくないようです。

 

骨粗しょう症になるとびっくりするほど簡単に骨折してしまう

母親が、右上腕の骨折したときのレントゲン画像です。

人の骨が、こんなにポキッと折れることってあります!?

 

 

右側は1か月後、装具を付けた画像です。

角度が違いますが、改善するどころかさらにひどくなっているように見えます。

この画像だけみると、大きな事故や激しいスポーツでの骨折みたいですが、実際には母をベッドから車いすに移乗するとき引き寄せながら持ち上げただけです。

 

 

移乗する際、僕の首に腕を巻かせていたのですがとても骨折するような力はかかっていないと思います。

それでも耳元で、ボリっと鈍い音がしたので腕が折れたことはすぐに分かりました。

 

骨粗しょう症は、同じような骨折を繰り返すのが特徴

骨粗しょう症が要因の骨折は、一度骨折すれば同じような骨折を繰り返す可能性があるので注意が必要です。

母も、2016年に右足大腿骨を骨折して以降、2018年右腕上腕、2020年右足膝付近と同じような骨折を繰り返しています。

最も致命的だった大腿骨骨折は、台所の入り口の敷居をまたぐため、歩行器から手を離したときに転倒したものです。

このときも、柱にもたれかかりながらズルズルと滑り落ちた感じでしたので骨折するような衝撃はなかったと思います。

これで骨が折れたことに驚きましたが、まして2度と立てなくなるなんて夢にも思わなかったです。

右足大腿骨骨折したときの記事は、こちらに記載しています。

 

昨年の膝付近の骨折は、それまでの2つの骨折に比べて比較的軽度で助かりましたが、それでも2か月ほど装具で固定しなければなりませんでした。

 

画像のギブスは、褥瘡(じょくそう)を顧慮して10日目で外されました。

その後、取り外しできる装具に移行しています。

 

度重なる骨折に、在宅医にどうしたものか相談すると、患者の中には風邪をひいてくしゃみをしただけで骨折してしまう人もおられるようです。

確かに、それだけ骨がもろくなると介護が必要になってくるでしょう。

 

骨折しても手術ができないことも

 

右腕上腕の骨折したとき、添付画像を見てもらっても分かるように、あんなに折れているのに手術すらできませんでした。

通常、ボルトを入れて骨を真っすぐに固定する手術をするのがセオリーなのですが、この2年前に足を骨折して手術後に骨粗しょう症と判明。

骨がスカスカのため、ボルトを止めるネジが止まっておらず抜けかけるというまさかの事態に!

結果的に、手術が仇となり逆に傷口を広げてしまって半年の寝たきり入院を余儀なくされました。

おまけに、術後の感染症にも悩まされています。

これらの経緯があるので、腕のときは装具で固定して自然治癒に頼るほか方法がなかったです。

心配なのは、画像の状態で曲がったまま引っ付いているので、骨どうしの接地面が1/3くらいしかないこと。

元々、骨粗しょう症で骨がもろいうえに骨折部分がこれでは、オムツ交換のときに横向きになるためベッドのサイドバーを握らすだけでも折れてしまいそうで怖いです。

 

骨がなかなか引っ付かない、骨がつかない人も

右腕上腕の骨折したときは、最初の2~3か月は週に1回ペースで通院。

それから徐々に間隔が開くようになり、半年後には月1回に落ち着き2年通院しています。 

その間、装具で固定した生活を送っていました。

病院に行くたびレントゲン撮影、3~4か月ごとにMRIでも確認していただいていましたが、1年くらいは骨が引っ付いている感じはなく医師にも改善の兆しがあるのかどうか判断できないと言われています。

1年経った頃から、ようやくレントゲン画像で接続部が白くなりはじめ、それでも徐々にと言った感じでした。

 

最初の大腿骨骨折も、同じような経過を辿って約1年半通院しています。

大腿骨も右腕と同じく、手の施しようがなかったようで常に経過観察でした。

とにかくひどい痛みがなかなか治まらず、行くたび鎮痛薬を処方していただいています。

ただ、右腕と異なる点は、腕は曲がりなりにも骨が付いて一応の区切りがついたのですが、足の方は負荷をかけることができない安静状態が現在も続いています。

さすがに、骨折してから5年ほど経つので痛みの訴えはありませんが、靴下をはかすのにも自力で足を上げることすらできない状態です。

普通の人だと1~2か月で完治する骨折も、骨粗しょう症だと骨が形成されるのが遅いのかなかなか治りません。

医師に聞くところによると、患者の中にはこのまま骨がつかない人もいるようです。

 

骨粗しょう症の治療薬は?

母は、骨粗しょう症の治療薬を3種類処方されています。

フォルテオ皮下注キット600μg

 

 

[作用] 遺伝子組換えのヒト副甲状腺ホルモン製剤で骨形成を促進して、骨粗鬆症で減った骨の量を増やし、もろくなった骨の中の構造を再構築して骨を折れにくくします。
通常、骨折の危険性の高い骨粗鬆症の治療に用いられます。

[注意事項] 通常、成人には1日1回テリパラチド(遺伝子組換え)として20μgを皮下に注射します。なお、本剤の投与は24ヵ月間までとすること。

主な副作用として、吐き気、上腹部痛、頭痛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
また、吐き気や嘔吐、便秘、眠気、筋力低下などの症状が認められた場合、持続性の血中カルシウム値の上昇が疑われますので、速やかに医師の診察を受けてください。
ショックや、一過性の急激な血圧低下に伴う意識消失があらわれることがあります。この薬の注射後30分程度はできる限り安静にしてください。また、血圧低下、めまい、立ちくらみ、動悸(どうき)、気分がすぐれない、吐き気、顔面が蒼白になる、冷や汗が出るなどがあらわれた場合は、症状がおさまるまで座るか横になってください。

フォルテオは、骨密度を増加させる画期的な薬だと言われ、2010年から使われだした新薬の部類です。

驚いたのが、これ1本の価格が36.555円。

1割負担でも、約3.650円するかなり高額な薬です。

容量が600μg1、一回あたり20μgを皮下に注射するのでこれで1か月分になります。

 

グラケーカプセル15mg

 

 

[作用] 骨粗しょう症における痛みをしずめたり、骨の量が減少するのを防ぎます。

[注意事項] ワーファリンを服用中の方は医師・薬剤師に相談してください。

ビタミンKを多量に含む食品(クロレラ、納豆等)を取るように心がけましょう。

発疹、赤いはん点、かゆみ等の症状が現れたら、医師・薬剤師に相談してください。

 

 

エディロールカプセル0.75

 

 

[作用] ビタミンDを補給して、カルシウムの吸収を高めて骨がもろくなるのを改善します。

[注意事項] 光を避けて保管してください。

体がだるい、イライラする、むかつき、のどが渇く、むくみ、汗が出にくい、下痢や腰が痛い等の症状が現れたら医師・薬剤師に相談してください。

 

エディロールは、フォルテオを2年投与したのち処方されています。

グラケーカプセル、エディロールとも、骨密度を増加させる作用はなくどちらかというと骨密度の減少を防ぐ薬です。

 

母は、フォルテオを2年投与をした後も骨折をしているので効果のほどが分かりません。

何事もそうかもしれませんが、重症化してからの治療は難しいと実感しています。

医療の発達したこの時代、骨粗しょう症を治す薬も普通にあると思っていたのですが、どうやらそうでもなさそうですね。

 

おわりに

今回、調べて改めて知ったことは、骨粗しょう症は自力回復が不可だと言うこと。

いくらカルシウムやビタミンDの摂取をしたところで、どれだけウォーキングやウェイトトレーニングなど体に負荷がかかる運動を行っても骨密度が増えることは無いようです。

それに、薬の服用ですぐにどうにかなるような類の病気でもありません。

これまでの母親の経過を見れば、骨粗しょう症が要因での骨折は治癒にそれなりに時間がかかることが分かります。

これだけ長期で固定しなければならなくなると、たとえ足の骨折が治ったとしてもそのあいだに筋力が低下して歩けなくなってしまうでしょう。

骨粗しょう症は、治療よりも予防の方が効果的な病気です。

親が元気なうちから、定期的に骨密度検査を受けさせるなど、日ごろから細やかなチェックをしておくことをおすすめします。

 

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