母親に電気毛布をプレゼントしたのでレビュー!失敗しない4つの選択ポイントと注意点




ネットで商品を検索すればするほど、どれを買えば良いか分からなくなったことはありませんか?

電気毛布を購入したかったのですが、パナソニック、日立、広電、その他にもコイズミやゼンケンなど、はじめて知るメーカーもあって価格もピンキリ、機能もさまざま。

選択肢が多くて、逆に困ってしまいます。

 

実は、昨年11月に自分用に足元を温める電気ミニマットをネットで購入したのですが、1週間くらいで中に入っている発熱線の凸凹を足で感じるように・・・

同じ場所に足をのせていたからでしょうか?

 

座って足をのせているだけなのに、見た目にも熱線が浮き出ているように見えます。

2千円くらいの安価なものなので、こんなもと言えばそうかもしれません。

ただ、僕は1つのものを長く使いたいのでワンシーズンで買い替えなければならないようなものは極力避けたい思いから、電気毛布は店頭で直接商品を確認してから購入することにしました。

1か月ほど使用して、買って良かったと思える商品でしたのでレビューします。

 

床ずれの恐れのある人は電気敷き毛布NG

まず、高齢者に合う電気毛布の選び方のポイントを押えておきましょう。

電気毛布は3つのタイプがありますが、どれも羽毛布団と併用できます。

  • 敷き毛布
  • 掛け毛布
  • 敷掛兼用

 

通常、電気毛布は体の下に敷いて使用するのが合理的。

なぜかと言うと、それは熱が上昇する性質があるためです。

体の下に敷くことで、電気毛布の熱が体を温め、掛け布団で熱を逃さようにするのが効率的な温め方になります。

ただ、高齢者は少し勝手が違います。

「マットレスの上に電気敷毛布を使用しないで!」

介護レンタル業者から、そう言われていたのですが敷きタイプはマットレスの機能を損ねるため床ずれする恐れがあるとのこと。

従って、高齢者は敷きタイプは不向き、掛け布団の方が適しているということになります。

 

洗濯機で丸洗いできるものが便利

介護は、汚れと洗濯が付きものなので、自宅で簡単に洗濯できるものが良いと思います。

幸い、洗濯の不可をチェックすると、電気毛布のほとんどの商品はケーブルを取り外して洗うことができるものが多いようです。

また、手洗いするのは面倒だという方は洗濯機で丸洗いできるものを選びましょう。

洗濯する際の注意

毛布の中に発熱線が入っているため、ヒーターをいためたり、温度調節機能が異常になる可能性もあるので必ず説明書をご確認ください。 

 

生地素材の見極めも大切

肌触りやコスト、お手入れのしやすさとの兼ね合いもあるので、生地素材についても把握しておきましょう。

僕が見た限りでは下記の3種類だけでしたが、その中でもポリエステル100%の品数が一番多かったです。

 

ポリエステル100%

ポリエステル生地は化学物質を溶融して紡績するため、糸の形状を加工しやすく肌触りを良くすることができるのが特徴です。

利点は、薄さのわりに保温性があり丈夫。

洗濯も、縮みや型崩れが起きにくいので扱いやすい素材と言えるでしょう。

難点は、静電気が発生しやすく、吸水性が低く蒸れやすいことです。

 

ポリエステルとアクリル混紡

2種類以上の素材を混ぜて生地を作ることを混紡(こんぼう)と言います。

僕が、チェックした中にポリエステル70%、アクリル30%の商品がありました。

混ぜる理由としては、それぞれの欠点を補うためや、コストを抑えるためだったりします。

ポリエステルの特徴は、上記の通り。

アクリルの利点は、柔らかな肌触りと保温性の高さです。

合成繊維の中で、いちばんウールに近い風合いを持つのでセーターの素材によく使われます。

難点は、縮まないのですが反対に伸びやすく、摩擦による毛玉が起きやすいのでお手入れが必要になったり、洗濯に注意しなければなりません。

 

オーガニックコットン

オーガニックコットンは、農薬を使わずに生産された綿素材です。

天然素材の綿は、保湿性と吸湿性に優れているため汗をかいてもしっかりと吸収するのが利点です。

難点は、洗濯すると縮んだりシワができやすく、栽培に多くの手間がかかり大量生産できないため価格が高いことが挙げられます。

オーガニックコットンでなくても、高齢者は下着など綿素材を好む人も多いですが、それだけ体に優しいのだと思います。

 

こうしてみると、どの素材もそれぞれに得手不得手があります。

使いやすさ、コスト、洗濯などお手入れのしやすさ、どこに重きを置くかで素材から商品を絞っていくこともポイントです。

 

温度調節やタイマー機能で電気毛布のリスクをカバー

実は、僕自身、一昨年まで電気毛布を使用していたのですが、就寝中の電気毛布の危険性を指摘する記事を読んで怖くなり使用中止に!

内容は、「乾燥による皮膚の老化」と「心臓の負担が大きい」と言うもので、これを機に長年使い込んだぺったんこの重たい布団から羽毛布団に寝具を一新しています。

 

高齢者はさらにリスクが大きく、「低温火傷」と「脱水症状」になりやすいようです。

それでも購入に踏み切ったのは、母が羽毛布団でも寒いと訴えたからですが、低温やけどや脱水症状にならないか心配なので場面ごとに温度設定を変えて工夫して使用しています。

具体的には、台所からベッドに移動する30分ほど前に「強」で布団を温めて乾燥機代わりに使用する。

おむつ交換したときなど、外気で身体が冷えたときは1時間くらい「中」の温度設定。

長時間の使用を避けるため、就寝時は電源を切る。

その他は、母に確認しながら基本「弱」と言ったところでしょうか。

温度調節やタイマー機能を上手く使うことで、電気毛布のリスクをカバーすることが可能となるので、温度や時間を細かく調節できるものだと扱いやすいでしょう。

 

購入した電気毛布 山善のFUWARIをレビュー

新型コロナが落ち着いていた12月初めに、大阪梅田のヨドバシカメラで山善のFUWARIを購入。

手に取って確認できたので、展示してあるものはすべてなでなでしてきました(^^♪

 

仕様は下記の通りです。  

商品名FUWARI  YLK-F41

  • 本体サイズ:タテ188×ヨコ130cm
  • 材質:ポリエステル100%
  • 消費電力量:弱=約13Wh、適温=約30Wh、強=約57Wh
  • 電気代目安(1時間あたり):弱=約0.4円、適温=約0.8円、強=約1.5円(1kW/h当り27円として計算)
  • 表面温度(目安):弱=約21度、適温=約33度、強=約53度
  • 洗濯機での丸洗い可
  • 室温センサー搭載
  • ダニ退治機能
  • 保証期間1年

 

決め手は、見た目のふわふわ感ともこもこ感。

思わず触れたくなります。

とにかく、肌触りが最高です。

厚みがある生地で、電源を入れなくても暖かそうだったのも気に入りました。

あとは、足元の電熱線が多め。

電熱線が目立ちにくい。

スライド式のリモコンで温度調節がしやすい。 

洗濯機での丸洗い可能。

 

この電気毛布が、いいなと思ったところはざっとこんなところです。

一方で、タイマー機能が無かったので同じ価格帯の日立製のものとどちらにするか迷っています。

 

実際に、1か月使用した感想

手に取って確認できたので、おおむね店頭での印象どおりで満足しています。

少し意外だったのは、リバーシブル。

購入時は、リバーシブルなんか要らないから、その分安くして欲しいと思っていましたが、どちらも肌触りが良く気分に合わせて使っています(*^^)v

 

難を言うなら、タイマー機能がないこと。

購入前から分かっていたことですが、こまめに電源をOFFにするならやはりタイマーがあった方が便利です。

あと、気になったのはサイズが大きい。

介護ベッドに広げるとサイズ感がよくわかりますが、小柄な母にはちょっと大きいですね。

サイズが選べたらなお良かったです。

当初、6.000円~7.000円ぐらいの予算で買おうとしていたので、倍の価格に悩みましたが心地良さそうにしている母を見て良い買い物をしたと思っています。

 

おわりに

今回は、高齢者の電気毛布の選び方と注意点について、僕が購入した商品を通して記事にさせていただきましたがいかがでしたか?

元々、母は筋金入りの冷え性で手足が死体のように冷たくなってしまいます。

大げさではなく、パルスオキシメーターの数値が出ないことも度々。

訪問看護師さんが、困るくらいです。

そんな母にとって、冬場に体をピンポイントで温めてくれる電気毛布は重宝しています。

電気毛布を検討されている方は、購入前にリスクを把握して目的に合ったものを選ぶようにしましょう。

 

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ABOUT US
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シンイチ
20年間、犬馬車のように結構まじめに働いてきた40代の元リーマン。 長らく会社勤めと在宅介護で消耗しきって、あえなく2年前に介護離職してしまいました。 介護は、それぞれの御家族にそれぞれの事情があります。 現代の社会問題に、このプログを通じて1人でもお役に立てれば嬉しいです。 長年、在宅介護をしている僕だからこそ、あなたに伝えたいメッセージがあります。