尿路結石の診断は難しいの!?誤診され結石だと知らずに激痛に襲われる恐怖




あれは忘れもしない、5年前の11月末。

夜中、腹通に襲われ目が覚めたのですが、痛みに耐えられず朝までのたうちまわっていました。 

経験したことがない痛みに「もしかして死ぬ!?」と頭をよぎったほどです。

あまりの痛さに即日病院に行くも誤診され、結石だと知らずに数日痛みに耐えています。

結石は、食生活からくる現代病です。          

いつ何時、この痛みに襲われるとも限りません。

今回は、結石について調べましたので参考にしてみてください。

 

尿路結石とは

尿路結石とは、尿の通り道に石ができる病気です。

僕が、よく参考にしているMSDマニュアル家庭版では尿路結石を下記のように説明しています

結石は尿路のいずれかの部位で形成される硬い固形物で、痛み、出血、または尿路の感染や閉塞の原因となることがあります。 小さな結石の場合は症状がみられませんが、大きな結石が発生すると、肋骨と腰の間の部分に耐えがたい激痛が生じることがあります。

参照:MSDマニュアル家庭版-尿路結石

 

尿路結石は、30~60代の男性に多く生涯のうちに結石になる確率は7人に1人。

女性でも、15人に1人がかかる病気です。

男性に多いのは、単に女性より尿路が長いためだと考えられています。

石は、尿中のシュウ酸カルシウム、リン酸カルシウムなど尿の成分が固まってできるそうです。

それにしても、痛みが強烈すぎます。

この激痛を初めて経験する人は、自分の体に何が起こっているか分からない不安も大きいと思います。

因みにウィキペディアには、結石の疝痛は「痛みの王様」と記載されていました(-_-;)

 

誤診された病院の診察内容

激痛に襲われた初日、朝方に痛みが和らいだので会社に出勤しています。

しかし、通勤中の電車の中でも腹痛に襲われ途中下車。

駅の待合室で2時間ほど、じっとして痛みに耐えていました。

しかも、風邪だと思い込んでいたせいか駅のトイレで嘔吐(おうと)しています。

会社に着くと、上司に病院に行くことを勧められ近くにある病院に行くことに。

確か、内科だったと思うのですが、過去に風邪で何度か利用した程度の町医者です。

医師には、夜中に3時間ほど腹部に激痛があったこと。

通勤中に嘔吐したことを伝えています。

今から思うと、わずかなやり取りでろくな問診もされずに「薬を出しておきます」で、はい終わりです。

こうして風邪だと診断され、処方された風邪薬を服用しています。

まあ、このときは僕も風邪だと思っていたので何の疑いもなかったですが。

ところが、その日の夜中、またもや朝方まで激痛に襲われました。

前夜と、全く同じ感じです。

痛みと、原因が分からない恐怖。

暗闇の中、ひたすら痛みが治まるのを待つしかなかったです。

幸い、3日目は強烈な痛みは襲ってきませんでしたが、いつ痛みが来るのかと思うとわずかな痛みも恐怖でしかなかったです。

 

「かかりつけ医」で尿路結石と判明

僕にとって幸運だったのは、4日目にかかりつけ医で血液検査があったことです。

年1~2度、大腸がんの予防目的に胃カメラや腸の内視鏡をしてもらっていた病院でしたので、その日に当たって本当にラッキーでした。

医師には、この数日の不調を藁(わら)にもすがる気持ちで相談しています。

最初は、かかりつけ医からも「風邪でしょう」と言われていました。

しかし、「この辺なんですよね」とわき腹を押さえると、触診しながら何か怪訝(けげん)な顔をされて「もしかすると結石かもしれないよ」と。

急遽、超音波検査(エコー)をしていただいた結果、尿路に米粒の2/3サイズの石があることが判明。

原因が分かって、ホッとしたのを覚えています。

かかりつけ医は消化器内科でしたので、痛み止めの鎮痛剤と専門医への紹介状、それにいざという時には救急車を呼ぶことも添えてくれました。

その夜、またもや激痛が襲ってきましたが、もちろん痛かったですが原因が分かっていましたし、なにより痛め止めがあることが心強かったです。

同時に、かかりつけ医が名医だったことに感謝したのは言うまでもありません。

 

結石の痛みの場所と症状は?

かかりつけ医によると、結石は強烈な痛みに救急車で搬送される人も多いようです。

まあ、経験したことのない激痛に救急車を呼びたくなる気持ちも分かります。

僕も、混乱していましたしめちゃめちゃ不安でした。

ただ、尿路結石を疑うことができれば不安要素だけは拭えるのではないかと。

痛みの原因が、分かっている、いないのとでは大違いです。

尿路結石の可能性を知るには、痛みの場所と症状を把握していればある程度予測はできると思います。

石ができる場所ですが「腎結石」「尿管結石」「膀胱結石」と違う名称で呼ばれることもあるように、尿路結石の痛みが表れる部分は尿の通り道のこれらの部位になります。

体に照らし合わせると、図の位置です。

 

その範囲は、腰周辺やわき腹、背中側にも及びます。

その他の症状としては、結石の放散痛として精巣の痛みや吐き気や嘔吐・血尿を伴うこともあるようです。

僕が、通勤中の駅で嘔吐したのは、風邪ではなく放散痛の影響だったのでしょう。

また、 尿路閉塞による腎障害や、腎盂腎炎から菌血症(細菌が全身に広がる状態)など、重症化することもあるので早めに処置することが大切です。

 

尿路結石は何科?治療方法は?

紹介状を携えて行ったのは、泌尿器科のある病院。

尿路結石は、泌尿器科の診療です。

検査内容は、尿検査とX線検査の2つ。

幸い、僕の場合は石のサイズが小さかったのか、自然排石を促す治療でした。

通常、石の直径が5mm以下であれば自然排出する可能性があるようです。

医師から、日常生活で水を沢山飲むように促され、処方された薬を服用して約2か月で尿から体外に排出されています。

オシッコしている最中、違和感があったので結石が出たことにすぐに気づきました。

モノも確認しています。

ただ、排石されるまでのあいだに痛む日もあったので待つ辛さは確かにありました。

 

石のサイズ、数、部位などのよっては、体外衝撃波結石破砕術や内視による手術もあり得るようです。

よく耳にする、体外から衝撃波を当てて結石を砕くヤツですね。

内視による手術は、体内に尿管鏡を挿入しレーザーで結石を砕くようです。

 僕が、治療をおこなった専門医のホームページには尿路結石の治療方法が詳しく記載されていますのでリンクを貼っておきます。(平尾病院:尿路結石治療センター)

 

尿路結石の原因と再発防止について

結石の原因は、食生活などからくる生活習慣病。

なので、尿路結石になった人は再発率が異常に高いと言われています。

あの痛みを2度と味わいたくない人は、生活習慣を変える他なさそうです。

先程のホームページに、再発防止チェック項目が紹介されていましたので記載しておきます。

(1)「食事以外で1日2Lの水分摂取」
(2)「1日30品目のバランスの良い食事で腹8分目、夕食は21時までに」
(夜遅くにしっかり食べると睡眠中に結石が形成されます。)
(3)「適度な運動」
(4)「適度なアルコール」(飲みすぎない)
(5)「コーヒー・紅茶にはミルクを入れる」  

 

当時の僕は、この再発防止チェック項目すべてに×印が付きます(-_-;)

営業だと、外出先でトイレには行きたくないので水はほとんど飲みませんし、帰宅時間も遅いので食事も遅かったです。

アルコールも毎日浴びるほどビールを飲んでいましたし、おまけにコーヒーはブラック無糖です。

おまけに、慢性的な運動不足でダメを押していました。

不摂生がたたって、天罰が下っていたのだと今さらながら反省しています。

 

おわりに

今回は、僕が尿路結石なった経緯や治療についてでしたがいかがでしたか?

結石の原因が、生活習慣病だったのは意外でした。

生活習慣病と言えば、糖尿病、肥満症、高血圧症、大腸がん、歯周病など万病の元です。

この中には、尿路結石よりもやばいと思われる病気もあります。

と言うより、皆大病です。

結局のところ、生活習慣をどう正すか、これに尽きると思います。

それにしても、尿路結石の痛みに襲われた初日、あの疲弊しきった状態で会社に行くなんて我ながら見上げた執念です。

と言うか、無知は無敵ですね(笑)

 

 

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シンイチ
20年間、犬馬車のように結構まじめに働いてきた40代の元リーマン。 長らく会社勤めと在宅介護で消耗しきって、あえなく2年前に介護離職してしまいました。 介護は、それぞれの御家族にそれぞれの事情があります。 現代の社会問題に、このプログを通じて1人でもお役に立てれば嬉しいです。 長年、在宅介護をしている僕だからこそ、あなたに伝えたいメッセージがあります。