91歳でもデイサービスにも行けない介護保険制度の実情!?利用する介護サービスを定期的に見直す必要性




給与から天引きされる介護保険料。

会社員のときは、諸々の保険料や税金の度重なる値上げにうんざりしていましたが、利用する立場になってはじめて、この手厚い制度に感謝しています。

ただ、国の財源にも限りがあるので、これからますます給付削減や認定基準が厳しくなりそうで心配です。

そうならないために、利用者側がどうすれば良いのか!?

介護認定された限度額までは大丈夫!なんて思っていると、僕が高齢者になる20年後には制度自体の存続が危うそうな状況です。

今回は、この制度を利用して、僕が感じていることを知ってもらいたいと思います。

そのうえで、利用している介護サービスを見直すきっかけになれば嬉しいです。

 

91歳なのに介護サービスが利用できない介護保険制度

介護保険制度は、介護サービスを必要とする人に、救済するのが本来の姿だと思うのですが、財政難によりかなり認定基準のハードルが上がっているようです。

僕の友人の祖母に、要支援1しかもらえないために、介護サービスが利用できないという91歳の1人暮らしのおばあちゃんがいます。

このおばあちゃん、実子はすでに亡くなっているようで、見かねた義理娘にあたる友人の母親に、近くに住むことを提案され田舎から引っ越しされたそうです。

義理娘を頼って住み慣れた場所を離れるくらいなのですから、よっぽど不安だったのだと思います。

幸い、病気もなくお元気のようですが、足取りはおぼつかなく歩行は危なっかしいようです。

友人が、仕事帰りに買い物をしたりして、立ち寄ったりしていると言っていました。

 

出来れば目の届かない日中は、デイサービスに行かせたいとも言っていましたが、実費負担となると金銭的になかなか難しそうです。

この話を聞いたとき、90歳を超えた高齢者でも辛い認定をせざるを得ない制度だと改めて認識させられました。

 

介護保険適用の介護サービスの仕組みと実情

介護保険の自己負担は、原則1割です。(所帯によっては2割)

例えば、我が家のように在宅で介護を受けている人が、月10万円分の介護サービスを受けていれば自己負担は1万円。

要介護5の人が限度額のいっぱいの36万円分の介護サービスを受けていれば自己負担は、3万6000円になります。

実際に支払う1割負担の金額ばかりに目が向いてしまいがちですが、10割負担の金額を確認すると、改めてその高い金額に驚いてしまいます。

 

我が家の介護保険利用の内訳

先月、母が利用した介護保険の内訳です。

訪問看護   約8.000円  (週2回)

訪問リハビリ 約2.600円(週1回40分)

訪問入浴    5.500円(週1回40分)

介護レンタル   3.000円

負担額19.100円

 

負担額は約1万9.000万円ですが、実質は19万円の費用が母にはかかっています。

訪問看護師による点滴の医療ケアーは別として、その他のサービスの価格だけを見ると割高感が否めません。

わざわざ母1人のために、自宅まで訪問していただいているのですから当然ですが、1つ1つの介護サービスは、それなりに高いです。

特に、介護レンタルが高すぎると感じているのは僕だけでしょうか?

うちの場合、車いすとベッドの利用だけです。

内訳は、車いすが900円でベッドが2.100円の合計3.000円ですが、10割だと月々3万円もかかっていることになります。

1年間で36万円!?

36万円あれば、ベッドも車いすも新品で買えてしまいます。

もし、5割の実費負担なら、確実にレンタルせずに個人で購入するレベルです。

 

利用者からすると、1割負担ですし故障したとき交換してくれるので、少々高くても苦情になることはないというからくりがあります。

このような事情は、介護サービスすべてに共通するので、ケアマネの中には、実入りを増やすために介護サービスを執拗に勧める人が出てくるのです。

それに、前述のとおり金額が高いので、1つ2つ介護サービスを増やすだけで、あっという間に限度額になってしまいます。

 

要介護5の利用者の平均は要介護3の限度額の枠内で収めている

介護サービスの利用者が、平均どのくらい利用しているのか調べてみると、過去のデーダーですが厚生労働者の調査結果を見つけました。

 要支援1要支援2要介護1要介護2要介護3要介護4要介護5
限度額(円)50.030104.73016.6920196.160269.310308.060360.650
平均費用額22.90041.96075.800104.560156.700190.490233.080

                          (平成25年度介護給付実態調査の概要)

 

これを見ると、要介護5は限度額約36万円に対して平均23万円程度の利用額で収まっています。

介護度の区分では、要介護3の限度額の枠内です。

その他の区分でも、支給限度基準額の4~6割程度にとどまっています。

我が家も、母の介護保険の使用は20万円弱ですので平均といったところでしょうか。

限度額まで空きがあっても1割は実費負担なので、できるだけ出費は抑えたいと思っているのは僕だけではないということですね。

毎月、1万や2万の月謝を継続しているようなものですから、大きな負担には違いありません。

 

介護保険は限度額まで使用していると困ったことになることも

昨年、母が右腕を骨折したとき、3ヶ月ほど入浴ができなくなって、このときできた褥瘡(じょくそう)の手当と清拭(せいしき)を、訪問看護師にお願いしなければなりませんでした。

週3回の点滴設置のあとに清拭をしていただいたのですが、内2回は頭まで洗ってもらっています。

訪問入浴なら、浴槽に浸かって洗えるので短時間で行えますが、寝たきりの清拭だと時間もかかり大変だったという感想です。

費用的には、訪問入浴分を差し引いても、この期間は一時的に費用が上がってしまいました。

このようなとき、介護保険を限度額まで使用していると、今まで受けていたサービスを削るか、実費負担するしかありません。

何事も、イレギュラーは付きものですので、このような時のために余裕を持たせた介護プランにしておいた方が、いざというとき対応しやすいと思います。

 

介護サービスを見直すタイミングは?

介護サービスを見直すタイミングは、要介護認定更新のときで良いと思います。

要介護認定の有効期間は、新規の認定で6ヶ月、更新は3~24ヶ月です。

詳しくは介護保険証をご確認ください。

利用者の身体の状態の変化や認定結果でも、サービスを見直さなければなりませんが、更新後すぐにサービス担当者会議があるので、辞めるサービスがあれば早めにケアマネに伝えておいた方が良いと思います。

サービス担当者会議に出席してもらってからでは、言いづらくなる人もいるはずです。

もちろん、サービスを見直すこと自体はいつでも構いません。

このとき、たとえ要介護度が上がって限度額が増えたとしても、新たな介護サービスを追加するだけでなく、時には削ることも必要です。

僕も過去に、訪問リハビリを週2回から1回に減らしています。

 

財源の枠内で利用者が融通しあう気持ちが何よりも大切/まとめ

必要な人が必要なだけ、介護保険制度を利用できればそれに越したことはありませんが、そう言う訳にも行きません。

どの家庭にもそれぞれ事情があって大変だからこそ、融通し合う気持ちが必要だと思います。

仕事と在宅介護を両立しているご家庭には手厚く、我が家のようにそうでない家庭はある程度介護サービスの利用は削減できるはずです。

医療的なことは出来ませんが、家にいれば大抵のことはできると自分自身で実証済みです。

なので、ヘルパーも必要ないですしその他のサービスも、今は利用する予定はありません。

出来れば、91歳のおばあちゃんには、安心して余生を送って欲しいと願うばかりです。

 

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ABOUT US

シンイチ
20年間、犬馬車のように結構まじめに働いてきた40代の元リーマン。 長らく会社勤めと在宅介護で消耗しきって、あえなく2年前に介護離職してしまいました。 介護は、それぞれの御家族にそれぞれの事情があります。 現代の社会問題に、このプログを通じて1人でもお役に立てれば嬉しいです。 長年、在宅介護をしている僕だからこそ、あなたに伝えたいメッセージがあります。