介護離職して1年半が経過して思うこと。これまでに起った意外なことや、やったこと

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介護離職して、1年半が経過しました。

働いていない期間が1年以上経ってしまったかと思うと、不思議な気持ちですが月日が経つのは本当に早いですね。

当時は、会社を辞めることに対しての後悔はありませんでしたが、後悔するかもしれない最悪のシナリオはありました。

それは、親孝行しようと思って介護離職したのに、肝心の母がすぐに亡くなっていない!

不謹慎ですが、これだけはどうしようもありません。

しかし、どうやら取り越し苦労に済んで良かったです。

母も今年76歳になりますし、あちこちパーツは故障だらけで満身創痍。

危ういバランスの上に成り立っているので、生きているだけでもラッキーなのかもしれません。

本人は一刻も早く死にたがっていますが・・(笑)

そんな意味では、退社前に僕が思い描いた介護生活と現在は、かけ離れたものでなかったのがせめてもの救いです。

今回は、退職を検討中の人に参考にしていただけるかどうか分かりませんが、この1年半の生活で起こった出来事や心境を綴りたいと思います。

 

介護離職をする直前の生活と退職理由

以前の記事をなぞりますが、介護離職するにあたって僕も人並みに悩みや葛藤はありました。

それでも介護離職に踏み切った理由は、大きく2つあります。

  1. 母が大腿骨骨折後の経過が芳しくなく、半年の入院中寝たきり
  2. 僕も1年近く不眠症で、体力的にも精神的にも限界が近い気がしていた

 

どちらもその先は、寝たきり痴呆とうつが待っている分かりやすい状況でした。

長年に及ぶ仕事と介護の両立は、疲労が蓄積され続け、たい積してしまった感じです。

いつかは壊れてしまうのではないかという不安は常にありました。

もちろん、会社には不眠症だと言うことに気づかれたくありませんでしたので、ごく親しい人にしか言ってませんでしたが、人のうわさって怖いですね。

一番知られたくなかった支店長に、きっちり把握されていました。

日中に眠くなるのではないかと、あたかも営業中に昼寝でもしているのだろうと言わんばかりの嫌味を言われたことがあります。

 

退職後1年半の生活状況

訪問看護師や入浴業者など午前中に来ていただいているので、朝は6時半過ぎには起床。母の3度の食事や洗濯もしなければならないので、一応生活は規則正しく保たれています。

 

なぜか1日があっという間に過ぎてしまう

会社を辞めたのだから、もう少しゆったりとした生活が送れると思っていましたが、やることが増える一方で毎日あっという間に過ぎていきます。

朝は、ストーマ装具の便出しから始まるいつものルーティン。

オムツかぶれにならないよう局部の洗浄、骨粗しょう症の注射をして朝食が終わる頃にはきっちり1時間経って8時前です。

週3日は、9時半には訪問看護師が来るので、それまでに掃除や準備もしなければなりません。

最近、右腕を固定している装具の圧迫が原因で褥瘡(じょくそう)ができてしまいました。

傷が深く骨近く達しているようで、激しい痛みで夜も眠れないようです。

毎日、装具を取り外し化膿止めの薬を塗らなければならなくなりましたが、腕が動かないように気を付けながら包帯の着脱をしなければならないので、この作業に結構時間がかかってしまいます。

訪問看護師が来る日は、清拭、点滴、褥瘡(じょくそう)の処置をしてもらうのですが、僕が助手替わりで2人がかりでも、これらの作業は1時間では終わらないです。

その他の日に、洗濯やストーマ装具の交換、薬の一包化の作業、それに往診や整形外科に通院もあるので、そこそこ忙しい生活をしています。

 

退社後、近づいてくる人には気をつけろ!

会社を辞めてしばらくの間、わずらわしかったのは携帯です。

本気で電話番後を変えようかとも思いました。

長年、会社勤めをしていると土曜日にやり取りしなければならないこともありましたので、個人の携帯番号を交換していた方も多数いました。

退職してから数か月は、顧客や仕入れ関係の人から頻繁に連絡がありましたが、大体はろくな電話ではありません。

会社を辞めた人間に接触したがること自体不審です。情報を引き出したい目的がバレバレです。

僕が尊敬している顧客や数々のピンチを助けてくれた人からは、こんな時に連絡などしてきません。

そっとしてくれるものです。

中には、顧客を通じてライバル会社の人間からの接触希望や、奈良の僕の自宅にわざわざ来たいと言う方までいました。

もちろん丁重にお断りしましたが、本当に分かりやすいですね。

 

生活習慣が朝型から夜型に!運動不足も否めない

長年、4時45分起床だった超朝型が、今では隙間の時間にちょこちょこ寝ているので何型か分からなくなりました。

それに軽い引き籠りなのでやはり運動不足は否めません。

一応、体重には気を付けているので太らずに70kgをキープしていますが、できればもう少し絞ってポッコリお腹を何とかしたいです。

介護されている方は、あまり要介護者から目を離せないので、運動不足の悩みを持っておられる方も多いと思います。

 

断捨離を断行

捨てる神あれば拾う神あり。

何事も必要のないモノは、捨ててスッキリしないと良い運気も訪れないですよね。

自宅には、結婚式の引き出物や法事のお返しが手付かずでたい積していました。

中にはいつの時代かわからない小型の電気天ぷら器が・・ 電気フライヤーがある時代こんなの絶対に使わないと思い処分したものもあります。

そのうちに、メルカリにハマってしまい小銭を稼がせてもらいました。

おかげであとで置いておけば良かったと思うようなものまで、未練残さず手放してしまいました(笑)

 

納税金額にビックリ

納税は国民の三大義務であることは、もちろん知っています。

しかし、会社を辞めて1年間は、とにかく税金の請求金額に驚きっぱなしでした。

最初は一桁ゼロを見誤っているのかと思い、ゆっくり確認して目がテンになったくらいです。

住民税、健康保険料、国民年金保険料、1年間のあいだにかわるがわる怒涛の請求で総額200万円にもなるのですから容赦がありません。

住民税と健康保険料は、前年度の所得を支払はなければならないことは知っていましたが、ここまでとは・・

退職前は、貯蓄と退職金で切り詰めて生活すれば、当面は大丈夫かなぐらいの感覚しかありませんでしたので、税金のことはまったく頭にありませんでした。

会社を辞めるのも計画的にしないと、えらい目に遭いますよ。

とにかく、何度かに分けて封書で送られてくる請求書は、開封するたび恐怖でしかありませんでした。

 

初めてのハローワーク

一応失業者なので、ハローワークに失業給付金の申請に行きました。

説明会では失業給付受給にあたり、あくまでも職探しをしている人の支援のためのものと強調しているではありませんか!

と言うことは、再就職の意思がなければ不可になるのでは!?

ウソをついてまで受給してもらおうとは思わないので、あとで個別に話を聞かれた際、内情を正直に話して質問すると、介護離職者でも受給できるとのことでした。

帰って調べると、介護による退職は、自己都合での退職とみなされますが、「特定理由離職者」という特別な扱いになるようです。

失業保険の給付金は、「特定受給資格者」に近く、通常の自己都合退職と比較して手厚い内容になるかもしれないという記載がありましたが、僕は、普通に自己都合のままでも十分だと思っていましたので、自己都合の条件に従い120日分の給付をいただきました。

 

会社がらみの交友をすべて切りました

交友をすべて切ったというのはカッコいいですが、本当に会いたい人からのお誘いが無いだけです。

交友関係を続ける意味の無い方からのお誘いは何度かありましたが、会ってもどのみち会社の愚痴を聞かされるのが関の山だと分かっているので、介護をしなければならないと言って体裁よく断っています。

もともと、退社した後の付き合いは、最小限にシンプルにしたいと思っていました。

 

お酒の量は激減

会社帰りに、あれだけ飲み歩いていた僕が、離職を機に全く飲みに行かなくなりました。

まあ、行く相手もいないのですが(笑)

家のみでも、缶ビール1~2本程度です。しかも飲まない日もあります。

 

退社したことは言いにくい

友だちに、介護離職したと近況報告したら「その歳で会社辞めてどうするねん」と言われました。

「もっと違う方法が無かったのか?」だとか、ごもっともなご意見をいただいて耳が痛かったです。

法事にも行きましたが、親戚には説明も面倒なので、何も言っていません。

 

おわりに

少し踏み込んだ話になりますが、僕自身の体調面に何の問題もなければ介護離職はしていなかったと思います。

母には申し訳ないですが、施設に入ってもらってました。

逆に母が元気で、僕の体調が悪くても壊れるまで会社勤めをしていたような気がします。

どちらにせよ、会社は辞めていません。

おそらく同じような考えの方は多いのではないでしょうか。

車での営業中、信号待ちをしていて青色に変わった途端、どこを走っているのか分からなくなったことが何度かあります。

また、プールで水着を忘れて、トランクスで入ったこともありました。

パンツを忘れたからと言って、下着のトランクスで入るなんて普通の神経ではないです。

今は、そう思えますが、その時なぜそのようにしたのか自分自身分かりません。

当時、精神的に相当参っていたと思います。

実際、会社を辞めて今思うことは、完全に体を壊す前に退職して良かったと改めて感じています。

 

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ABOUT US

シンイチ
20年間、犬馬車のように結構まじめに働いてきた40代の元リーマン。 長らく会社勤めと在宅介護で消耗しきって、あえなく2年前に介護離職してしまいました。 介護は、それぞれの御家族にそれぞれの事情があります。 現代の社会問題に、このプログを通じて1人でもお役に立てれば嬉しいです。 長年、在宅介護をしている僕だからこそ、あなたに伝えたいメッセージがあります。