介護離職して、1年半が経過。
働いていない期間が、1年以上経ってしまったかと思うと不思議な気持ちですが、月日が経つのは本当に早いですね。
退職前は、介護離職は避けられないことだとして納得していましたが、今は間違った選択をしたと後悔しています。
今回は、介護離職後の心境の変化や驚いたことについて紹介させていただきます。
案外、ありがちなことなので介護離職を検討されている人はぜひ参考にしてみてください。
目次
介護離職後の税金は、弱り目に祟り目
「退職後、税金の支払いが大変だった!」
よく聞く話ですが、僕のように身を持って知った人は多いはず。
住民税は、何回かに分けて振込用紙が送付されてきたのですが、封書を開封するたび恐怖でしかなかったです。
さらに、追い打ちをかけるのが健康保険料。
こちらの方は、何の音沙汰もなかったので1年ほど放置しています。
ちょっと眼科に行きたくて、国民健康保険証を作ろうと役所に行ったら一括請求されてビックリ。
7桁の請求額に、衝撃過ぎます。
最初、一桁ゼロを見誤っているのかと思ったくらいです( ゚Д゚)
これは、僕の認識不足によるもの。
税金は、前年の所得と退職金に対してもかかるものです。
当然、会社が半分負担してくれるはずもなく高額請求になってしまいます。
貯蓄と退職金で当面は大丈夫だろう!
この程度の認識だと、確実に撃沈です。
会社を辞める理由が何にしろ、しっかり準備しないとえらい目に遭いますよ。
退職後、近づいてくる人には要注意!
会社を辞めてしばらくの間、わずらわしかったのは携帯電話です。
長年勤めていただけに、個人の番号を交換していた人が多数いたことが仇になりました。
退職してしばらくは、顧客や仕入れ関係者から頻繁に連絡がありましたが、情報を引き出したい目的がバレバレ。
大体は、ろくな電話ではなかったです。
中には、顧客を通じてライバル会社の人間からの接触希望や、奈良の僕の自宅にわざわざ来たいという仕入れ先まで。
もちろん、丁重にお断りしています。
会社を辞めた人間に、接触したがること自体不審です。
極めつけは、東京本社のパワハラ上司からの電話。
近況を知りたかったようなのですが、ただ知っても仕方ないのに電話の目的が分かりません(-_-;
携帯番号を変えることに迷いはありましたが、その後しばらくしてから変えています。
元々、退社後の付き合いは、最小限にシンプルにしたいと思っていました。
しかしながら、会社を辞めた余波がこんな形で出るとは思いもしなかったです。
救いは体調面の改善
7年に及ぶ仕事と介護の両立で、身も心もボロボロ。
不眠症、集中力の低下、急に無気力になる。
自覚症状がこれだけあると、少なからず仕事にも影響していました。
また、信号待ちをしていて、青色に変わった途端に頭の中が真っ白になることも。
どこを走っているのか、どこに向かっているのかも、しばらく分からなくなるので本当に怖かったです。
その他にも、情緒不安定になると居ても立ってもいられなくなるので、退職する1年前には神経内科を探しています。
ところが、退職して半年もしないうちにすべての症状が改善。
体力的にも、まったく風邪を引かなくなったので元に戻ったように思います。
当時は、からだを壊した感があっただけに、八方ふさがりでどうすることもできなかったというのが正直なところです。
体調面が改善したことは嬉しい誤算ですが、もう少し頑張れば仕事を継続する道を探せたのではないかという思いが残ります。
認識の甘さが介護離職の原因だということにようやく気付いた
介護離職した理由が、2つあります。
1つは、母が大腿骨骨折後の治療経過が芳しくなく寝たきりになったから。
2つ目は、僕が消耗してしまい仕事との両立が困難になったから。
すぐそこは、寝たきり痴呆と鬱(うつ)。
どちらにせよ、親子ともどもお先真っ暗です。
当時は、詰んだと思い諦めの境地に。
しかし、冷却期間を経た今の心境は違います。
介護離職は、避けられたこと。
原因は、ずるずる在宅介護を続けてしまったことにあります。
ただ、最初から施設だと母親も可哀そうだし経済的にも後々厳しくなるので、在宅介護の選択自体は間違っていなかったと思います。
通常、介護は介護度が高くなるにつれ介護負担も増すものです。
当然、在宅介護から施設にシフトするのがセオリになるのですが、上手く線引きできずに限界まで引っ張ってしまいました。
少なくとも、退職する1年前に在宅介護に見切りをつけるのが正解だったのではないかと悔やまれます。
おわりに
今回は、退職後の心境の変化や意外だったことを紹介させていただきましたがいかがでしたか?
最後に、介護離職をして失敗した経験から言えること。
親の介護は、収入を確保しつつ人の手を借りてするものであって、会社を辞めてまでするものではない!
この一言に尽きます。
介護離職は、仕事と介護者の健康のどちらかを選択しなければならなくなった時だけの最後の手段だと考えておいた方が良いでしょう。
今ならそう思えますが、当時の僕はどうにかしていたのでしょうか。
体調不良が続いて会社も休めない状態が続くと、僕のように冷静な判断ができなくなってしまう人もいるかと思います。
たとえ退職しても、ご覧の通りろくなことはありませんよ。