介護離職は最後の手段!在宅介護に限界を感じる前にすべき6つのこと




「介護離職はするべきではない!」

よく耳にする言葉ですが、理由は会社を辞めれば収入が断たれるからです。

でも、そんなことは誰でも分かっています。

それでも介護疲れで、最後は僕のようにまともな思考ができなくなるのがオチです。

体調・メンタルがボロボロになるその前にすべきことを、僕の経験からまとめておきますので参考してみてください。

 

ひとりで抱え込まない!

以前、NHKで介護に関するドキュメント番組を観たのですが、中途半端な内容に違和感を感じたのは僕だけではなかったと思います。

その内容というのが、近くに住む母親の介護を嫁の手を借りずに仕事と介護の両立をしているというものでした。

母親は、軽度の認知症で体の不自由はなく一人暮らし。

40前後の息子が朝晩の1日2回、食事や身の回りの世話をしているというもの。

取材のインタビューに、「嫁の手を借りないのは、彼女の人生を尊重したいので親の介護はさせたくない」とのこと。

番組では、少子高齢化社会における「介護は誰もが避けては通れない身近な問題」だとしながらも、一人っ子も増えているため、夫婦でそれぞれの親の面倒をみなければならない介護のあり方と多様性という角度から肯定的な内容でしたが、僕は全く共感できませんでした。

 

戦力の分散はさけるべき!

どれだけ続くのか、分からないのが介護。

そこは助け合って、少しでも体力温存するべきところでしょう!

少子高齢化社会だからこそ、お互い協力して役割分担しなければ介護は乗り切れない!

長く介護をしている経験者としては、彼にそう言いたくもなります。

とにかく、嫁の助けを借りない理由が腑に落ちません。

たとえ、奥さんに介護を手伝ってもらっても、彼女の人生いくらでも尊重できるはずですし、そんな他愛もない美徳を貫いても犬死するだけです。

もし、この先、彼女の親が同じような状況になったとき、手助けすれば良いだけのことだと思います。

嫁姑が犬猿の仲だと言うなら理解もできますが、これじゃこの先の道のりをあえて厳しくしているようなものです。

番組制作サイドに、介護経験者がいなかったのだと思いますが、これでは視聴者の参考にならないばかりか、介護未経験者だと間違った認識を与えかねません。

 

在宅介護ができる環境を整えて、できるだけ人の手に委ねる!

いかに自分の手で介護をしないように考えることは、どれだけ続くか分からない介護において肉体的、精神的な負担を少しでも減らすことに直結するので重要なポイントです。

先程のご家庭のように、在宅で親の面倒をみようとするなら、自身で親の世話をするのではなく、デイサービスやヘルパーなど人の手を入れて長期に耐えうる環境を作ることを役割としなければなりません。

特に、親と離れて暮らしているなら、自ら介護するのは限界があるので負担を分散することを念頭に介護をマネージメントする発想の方が大切です。

そのために、まずやることは介護保険が適用されるかどうかを確認すること。

その次に、ケアマネジャーを選任することです。

詳しくは、お住いの市区町村の「福祉課」や地域の包括支援センターに相談してみてください。

分からないことは、知っている人に聞くに限ります。

 

職場に速やかに報告して理解を求める

親が病気や要介護になったのを機に、中には疲弊しきって冷静な判断ができず、介護の話を切り出せないまま退職する人も中にはいるかもしれません。

実は、母が要介護になった10年前に、僕も会社にどの程度まで報告すべきか迷っています。

仕事をしながら在宅介護をすることに対して、会社がどのような反応をするのか分からなかったからです。

それでも辞令が出てから転勤を断ることもできませんし、この先のことを考えると隠し通せる問題ではなかったので詳細を報告しました。

当時は、半年の入院の末に変わり果てた母の姿に相当参っていたので、今から思うと迷うこと自体冷静ではなかったように思います。

 

会社には、色々な考え方の人がいます。

介護に手を取られている分、仕事がおろそかになっていると考えるゲスい勘繰りをする上司もいるかもしれません。

我慢しなければならないこともありますが、会社には包み隠さず報告してとにかく仕事と介護を両立する道を探ってください。

会社は、いつでも辞めれます。

くれぐれも、すぐの決断はしないように!

まず、介護設計をしてしばらくのあいだ様子を見てからでも遅くないと思います。

 

異動を申し出て仕事量を減らしてもらう

僕の失敗は、収入やこれまで積み上げてきた営業のキャリアに固執してしまったこと。

それに総務や管理部への異動になっても、慣れないことを一からやらなければならないという思いもありました。

会社からは、早退や休暇も気兼ねなくして良いとは言われていたので温情のつもりの現状維持だったと思います。

このときは、今まで通りの仕事ができることに感謝しかなかったです。

しかし、半年も経たないうちにほぼ元通りの仕事量になってしまい、その先ずっと仕事と介護に追いつめられていくことになります。

僕が望んだことでしたが、結果的には自分の首を絞めてしまいました。

今となっては、慣れない部署でも仕方がないと割り切って少しでも長く働けるように図るべきだったと後悔しています。

今から思うと、やはり介護を甘く考えていたのだと思います。

 

介護サービスの見直しをする

介護サービスの見直しは、何も親の介護度が変わったときだけではありません。

介護を支える、ご家族の状態に反映さるのも介護サービスの重要な役割です。

僕の体調面のことになりますが、介護離職をする1~2年前になると不眠症だったこともあり体調はずっと悪かったです。

しかも、介護離職する半年前くらいから、信号機が赤から青に変わった途端に、どこに向かっているのか、どこを走っているのかさえ分からなくなって頭の中が真っ白になることが度々ありました。

しばらくすると思い出すのですが、赤信号で停車中、待っている時間がたまらなく怖かったです。

1度だけですが、路面のちょっとした段差や凹み、急勾配などを通過する際、車がジャンプするポイント通称チンさむと呼ばれるところでも、車が浮いた瞬間にどこにいるのか分からなくなったことがあります。

この頃になると、このままだと壊れそうだという自覚はありました。

僕の反省すべきことは、介護保険の限度枠がオーバーしても、ショートステイやヘルパーをためらわずに使って負担の軽減を図らなかったことです。

 

 施設入居を視野に入れておく

施設入居については、8年前に施設を調べて見学にも行っています。

このとき知ったことは、母は点滴やストーマ装具の管理のことがあるので、特別養護老人ホームのような公共性が高い施設は受け入れてくれないこと。

例え、条件をクリアしていても利用料が安価なことから待機者が多く狭き門だと言うことを知りました。

結局、母の条件を満たせる施設は限られてしまい、見学に行けたのはたった2件だけ。

どちらも病院が運営する、いわゆる介護療養型医療施設と呼ばれる施設でした。

見学した印象は、外観はとてもきれいだったのですが、部屋を見せてもらうと壁にシミが無数にあったりと、生々しく感じてしまいどんよりしながら帰宅したのを覚えています。

そのうち1つは、順番待ちをお願いして2年後に連絡がありましたが、この施設だと自身のことができない母は完全に寝たきりの生活になってしまうと思うと入居させられなかったです。

 

ただ、ある程度ご自身の身の回りのことができる方なら、グループホームや有料老人ホームなど比較的安価で条件の良い施設の選択も可能だと思います。

今は必要でなくても、早めに応募しておいた方が良いかと思います。

働きながら、親の介護を継続していくことは本当に大変なことです。

いつかは、施設に入居させる日が来ることも想定しておくべきでしょう。

準備していれば、いざとなったときに入居待ちで慌てなくてもいいですし、最後は施設に預けられると思うと心の余裕も生まれると思います。

 

おわりに

介護離職の経験者の立場から言わせてもらうと、そこそこの貯蓄がある程度で会社を辞めることは、片道切符の左遷よりもお先真っ暗って感じですかね。

例え、1000万円の貯蓄が退職金とは別にあったとしても、そんなのあっという間になくなってしまいます。

会社を辞めても収入源があるなら別ですが、そうでなければ会社勤めを継続する道を模索するべきです。

収入を確保して、訪問サービスなどを利用しながら負担軽減を図り、状況に応じて可能な限りお金で解決する方が良いと思います。

どのような事情があっても、介護離職をするべきではありません。

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ABOUT US

シンイチ
20年間、犬馬車のように結構まじめに働いてきた40代の元リーマン。 長らく会社勤めと在宅介護で消耗しきって、あえなく2年前に介護離職してしまいました。 介護は、それぞれの御家族にそれぞれの事情があります。 現代の社会問題に、このプログを通じて1人でもお役に立てれば嬉しいです。 長年、在宅介護をしている僕だからこそ、あなたに伝えたいメッセージがあります。