在宅でCVポートの管理をするための準備や注意点、費用について!




母が、CVポートを造設して早10年。

当時、CVポートを造設するにあたり、かかっていた大学病院の主治医から説明らしき説明が無かったので、選択しなくてもいい選択を強いられ不安に思った経験があります。

CVポートの選択は、延命するかどうか悩ましい判断をしなければならないこともあるかと思いますが、母の場合はそうではなかったからです。

今回は、そんな思いからCVポートを検討されている方に実際に使って得られた所感をまとめましたので参考にしてみてください。

 

母にとってCVポートとは

以前の記事をなぞりますが、CVポートは、totally implantable central venous access deviceの略。中心静脈カテーテルの一種で、皮膚の下に埋め込んで薬剤を投与するために使用します。

母は、ナトリウムとマグネシウムの継続的な投与をしなければならなくなりCVポートが必要となりました。

さらに、口からの栄養摂取にも限界があるので栄養を補うべく、高カロリー輸液を週に1~2回投与しています。

その他にも、血管が細く点滴確保が極めて困難なので、母の闘病生活はCVポートなしに語ることができないくらい重要なものです。

CVポートの、利点、欠点については、こちらの記事に詳細を記載しています。

 

CVポートを造設した理由

母が、低ナトリウム血症という病気を発症したのが理由です。

そのため週3回、ナトリウムとマグネシウムを点滴で補うためにCVポートを造設しなければならなくなりました。

低ナトリウム血症とは、電解質異常の1つで血液中のナトリウム(塩分)の濃度が低下してしまう病気のことです。

症状としては、全身倦怠、筋けいれん、意識障害、昏睡、最悪死にいたります。

原因は、はっきり分かっていませんが、大腸がんにより大腸のすべてと小腸も半分以上失っているために、常に便が下痢状態なのが災いしているのではないかと言われています。

下痢により、ナトリウムが一気に大量に失われ補充が追い付かないようです。

このため病気を発症して以降、週3回の点滴での補充を余儀なくされています。

在宅復帰させるにあたり、長期の療養が予想されること、血管が細く針が入れにくいことを顧慮して抹消点滴では対応できないと医師が判断したのでしょう。

抹消点滴とは
腕や手の甲などの細い血管に針を刺し製剤を注入する方法です。 これを「末梢静脈栄養(末梢輸液)」と呼びます。 通常「点滴」と聞いて思い浮かぶのはこちらです。 

 

CVポート造設に不安を感じていたこと

主治医の説明不足での不安です。

母の病気を知る今なら、CVポート造設は必要不可欠だと言うことが分かります。

当時、主治医からは、退院するにあたり「CVポートを体内に埋め込む必要がある」と言われただけで病名すら分からない状態で同意しなければならなかったのでめちゃめちゃ不安でした。

僕としては、「CVポートを体内に埋め込む必要がある」と言われても、何のために手術までしてする必要があるのか、CVポートについて説明してくれなくては答えようがありません。

しかも、当時は半年間の入院中に、昏睡状態から脱した後もけいれん発作を複数回引き起こし、変わり果てた母の姿に病状の説明すら満足にしてもらえない思いもあり、主治医に対して不振が募るばかりでした。

早い段階で原因を突き止め、対処していれば後遺症が残らなかったかもという思いもあります。

今思うと、この病気で半年間も入院していること自体異常です。

 

その後、ポート感染でCVポートを何度か入れ替えているのですが、現在の「かかりつけ医」はCVポートとはどんなものかを説明する内容の用紙を渡してくれ丁寧に説明してくれます。ペランペランのA4サイズのコピー1枚ですが、これで十分です。

 

在宅でCVポートの管理は難しい?

CVポートの管理を、果たして自宅で出来るのだろうか?という不安を持つ方も多いかと思います。

結論から。

CVポートに針を刺したり、点滴を体内に入れるまでの点滴ルートの確保など、難しい箇所は訪問看護師に頼れば良いので問題ないと思います。

現に、在宅介護が始まった頃の我が家は、CVポートの管理については一切ノータッチで僕は何もしていません。

月・水・金の午前中、朝一から入れ始めお昼頃には点滴が終わるので、会社勤めだと出番がなかったからです。

訪問看護師にすべて丸投げでした。(笑)

その後、高カロリー輸液を訪問看護師の来ない土曜日に入れていた時期があり、一通りできるようになっていますが、最初から無理してする必要はないと思います。

CVポートの管理は、家族がどこまで担うかを病院と相談・やることを明確にしておくことが重要です。

やってみないと分からないこともあると思うので、できれば退院前に看護師さんにお願いして一緒にやってみると不安も軽減されると思います。

 

在宅でCVポートを管理するために必要なことは?

在宅で、CVポートの管理をするには必要なことがいくつかあります。

  1. 在宅医、訪問看護師など在宅医療の支援の導入
  2. 介護保険
  3. ご家族の協力

 

CVポートにおける在宅医療は、訪問診療時に在宅医に診察・薬剤の処方箋を出してもらい、日々の点滴は訪問看護師にフォローしていただくことになります。

2つ目の保険については、訪問診療は医療保険ですが、訪問看護は介護保険が適用されるのであらかじめ要介護認定を受けて介護保険を使えるようにしておくことが必要です。

3つ目は、在宅でCVポートを扱うには、ご家族が在宅医療と連携して一緒に機能することが必要になります。

患者さんの病状や介護度によっては、日中の見守りや夜間も起きなければならなくなるで、いくら医療、介護サービスをうまく組み立てても限界が出てきます。

仕事をして1人で対応するのであればなおさら、それなりの覚悟がないとできないことなので、ご家族がどこまでできるか整理して病院やケアマネジャーに相談してみてください。

 

自己負担額について

母が、要介護2だった頃に経験しているのですが、訪問看護師がCVポートをケアする頻度によっては介護保険の限度額をオーバーすることもあり得ます。

当時、介護保険の利用は、訪問看護以外には福祉用具のレンタル1点と訪問リハビリくらいです。

それでも、僕が働いていた頃は、訪問看護師に点滴を入れ終わった頃を見計らって再度訪問して点滴を外していただいていたこともあって1週間に6回の訪問が響いていました。

当然、限度額を超えた分は全額負担となります。

極端なはなし、訪問看護師に毎日複数回の支援をお願いしなければならなくなると、施設よりも費用がかさんでしまうでしょう。

どのくらいの頻度で訪問看護師の支援が必要なのか、ケアマネジャーに相談してお金の計算はしておいた方が良いと思います。

ちなみに現在の我が家のCVポートにかかる費用は、訪問診療(月2回)の医療費の費用が、1割負担で約13.000円。

訪問看護師の介護保険の費用は、週3回、月にして12回訪問していただいて1割負担で約8.000円です。

母の場合、色々と病気を併せ持っているのでCVポートだけ診てもらっている訳ではないですが参考までに!

 

おわりに

CVポート造設やその後のケアーについて、僕が不安に感じていたことをまとめましたが、いかがでしたか?

医師から在宅でCVポートの提案をされたら、誰でも「点滴なんて自宅で出来るの?」と不安に思うのは当たり前のことだと思います。

この記事で、少しでも不安が解消されると幸いです。

 

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ABOUT US

シンイチ
20年間、犬馬車のように結構まじめに働いてきた40代の元リーマン。 長らく会社勤めと在宅介護で消耗しきって、あえなく2年前に介護離職してしまいました。 介護は、それぞれの御家族にそれぞれの事情があります。 現代の社会問題に、このプログを通じて1人でもお役に立てれば嬉しいです。 長年、在宅介護をしている僕だからこそ、あなたに伝えたいメッセージがあります。