はじめまして。
母親の闘病生活には、大きな転機が3つあります。
1つは、55歳のときの大腸がん。
直腸と大腸すべてと、小腸も半分以上の切除を余儀なくされ栄養摂取に限界がある体に。
2つ目は、67歳で重度の低ナトリウム血症を発症。
このとき、医師から亡くなるかもと言われ死を覚悟しています。
幸い、命はとりとめましたが、昏睡状態から脱した後も度重なるけいれん発作を引き起こしてしまいました。
その後も意識障害などを経て、半年後の退院時には一部記憶喪失と右手に麻痺(まひ)が残り要介護に。
記憶力や集中力もなくなり、人格もずいぶん変わったように感じられ変わり果てた母の姿に涙したものです。
3つ目は、74歳のときの大腿骨骨折。
これで母は寝たきりとなり、僕も介護離職へ。
目が不自由で腸閉塞になりやすく、点滴管理や人工肛門の排泄介助など、在宅の課題をクリアするとなると会社を辞めるしか方法は無かったです。
現在は、在宅で「寝たきり」から車いすで過ごす時間を増やしていく生活をしています。
こうして20年を振り返ると、思いっきり病気こじらせ母ちゃんです。
そして、今となって分かることは、すべて大腸がんから始まっていてつながっていたことです。
介護は、誰でも最初は初心者なので知らないことばかりです。
「CVポート造設の選択」や「在宅か施設の選択」、その他にも「会社を辞める選択」「在宅医を替える選択」など、時々に選択を迫られてどうしたら良いか分からず混乱したこともありました。
もちろん、あの時こうしておけば良かったのでは?と思う反省はいくつもありますが、状況を客観的に見るにも知識がないと何をどうして良いか分かりませんし、時間と心の余裕がなかったのでどうすることもできなかったというのが正直なところです。
まあ、母が元気なうちに親孝行らしい孝行はしたことがなかったので、最後はちゃんとしてあげたいと思っています。
母の闘病生活を通して、在宅介護の苦労やそこから得た知識など読んでいただいている方に少しでもお役に立てればうれしいです。
親の介護の実体験の積み重ねから、医療従事者には見えない視点からの気づきなど、在宅介護中心のブログにしたいと思っています。
あと、ちょこちょこ雑記も入るかも分かりませんがよろしくお願い致しますm(__)m