定年退職した人が、会社を退職したその日から何もすることが無くなった!という話はよく耳にしますが、
人ごとではありません!
僕も介護離職をして、自分が無趣味だったことにはじめて気づきました。
ありがちですが、仕事が趣味みたいなものでしたので、それを取り上げられると何も残らないのです。
今となっては、若い頃に書道や茶道、それに華道など、興味のあるその道に自己投資しておけば良かったと後悔しています。
20代は呑んだくれだったので、その時間とお金があれば習い事の1つや2つできたはずなのですが・・・
そんなこんなで、自由が利かなくなったアラフォーから、趣味を作らねばと思い立って始めたのがサイクリングでした。
もともとは「何か熱中できることを作らないと、介護生活のストレスで潰れてしまう!」と、手元にあった自転車に乗り始めたのがきっかけでしたが、今ではその魅力にドハマリしています。
今回は、サイクリングが好きな人も、始めようかと検討中の人も、僕流のサイクリングの楽しみ方をお伝えしたいと思います。
目次
自転車はママチャリよりスポーツタイプを選ぼう!
初心者には、クロスバイクがオススメです。
ママチャリでもいいのですが、スポーツタイプだとフィットネス的な乗り方が出来るのでダイエット効果が期待できます。
それに、ママチャリはあくまで移動手段です。
サイクリングの魅力を十分には、得られないと思います。
なぜなら、車体が重くギアもないのでスピードが出せませんし、すぐに疲れるので長距離に向いていないからです。
現在僕が乘っているクロスバイク型の自転車は、8年前に最寄駅までの通勤用として購入したものですが、それ以前はママチャリを乗っているのでどちらも知っています。
サイクリングの魅力は、ズバリ程よいスピード感です。
視界を流れる風景が、とにかく絶妙なんです。
特別な自転車の知識がなくても大丈夫!
いきなりロードバイクで、ヘルメットにサイクルジャージでキメ込もうと考えているあなた!
形から入ろうとすると、敷居が高く感じて踏み出せない人もいるのではないでしょうか?
自転車は、高いものは数十万円、いやそれ以上するものもあります。
上を見ると切りがありません!
僕のクロスバイクは、通勤用で使用していたので前かごも付いていますし、服装もさすがにジーンズではありませんが、身体を動かしやすい普段着で走っています。
今でも特に、自転車の専門知識は持っていませんが、こんな調子でも僕なりに十分楽しんでいます。
極端な話、自転車さえあれば手軽にできるくらいの気持ちで始められた方がスムーズに入れるのではないでしょうか。
自転車の種類をさっくり知っておこう!
目的に合った自転車を探すためには、自転車の種類を知っておいた方が良いと思います。
趣味の域でしたらロードバイク、クロスバイク、それにマウンテンバイク、大まかにはこのあたりではないでしょうか。
ロードバイクの特徴
舗装された道路を、早く走るために作られたロードバイクは長距離向きです。
ロードレースで使用されるのは、この自転車になります。
特徴としては、曲がったハンドルと細いタイヤ、それに軽量です。
曲がったハンドルは、いろんな場所を持てるための形で、風の抵抗を減らすために色々な姿勢がとれるようになっています。
タイヤの細さは、路面の抵抗を最大限に減らすためのもので、凹凸がないのも大きな特徴です。
重量は、軽いもので7kg前後というのですから、とにかく軽いです。
ママチャリが約20kgなのですから、いかに軽いか分かります。
それだけ軽い材質で、なおかつ強度が求められる訳ですから、部品が鉄だらけのママチャリとは訳が違います。
スピードは、軽く40~50km/hは出るのではないでしょうか。
自転車専用道路で、僕を追い抜いていくロードバイクは、30km/hくらいだと思います。
かなり余力を残してマイペースで走行しているように見えますが、よく見ると高齢者の方も多いので、ロードバイクがいかに速く走行できるか分かります。
これだけの技術が詰まっている自転車ですから、価格にも反映されています。
最低でも10万円はするシロモノですので、初心者には、ちょっとハードルが高いかもしれません。
マウンテンバイクの特徴
舗装されていない山道などを、走るための自転車です。
タイヤが太く凸凹しているのが特徴です。
頑丈な作りで、段差がある道でも安定な走りができます。
しかし、ロードバイクより車体が重く、ものによりますが約14kgあります。
スピードも普段使いなら十分なスピードが出ますが、能力が発揮されるのはあくまで山道なので、ロードバイクには遠く及びません。
クロスバイクの特徴
画像は、僕の愛車のクロスバイクです。
クロスバイクは、ロードバイクとマウンテンバイクの中間のモデルで、街乗り用になります。
ハンドルがフラットで、楽に乗れるのが特徴です。
マウンテンバイクのようにごつごつしていないので、軽く長い距離を走ることができます。
スピードは、無理なく走って20km/hほどです。
クロスバイクは、ロードバイクほどタイヤが細くないため、道路の側溝にハマったり、スベって転んだりする可能性が低く安全です。
僕が現在乗っているものは、比較的安めのクロスバイクで2万円台でした。
選んだポイントは外見のカッコよさと軽さ、それに7段変速ギアが付いていたことだけです。
それでも試運転したときは、今まで経験したことのないスピード感に感激しました。
クロスバイクでも十分すぎるスピードがでますので、最初は安全面や操作性、それに価格面を考え合わせてクロスバイクをおすすめします。
サドルの高さの調整とペダルのこぎ方
サドルのポジションは、結構重要です。
まず、自転車にまたいでみて、かかとをペダルに合せてください。
足を一番下に下げた時に、ひざに少し余裕がある高さにサドルを合わせるのがベストポジションになります。
ひざに少し遊びがある方が、足の筋力を最も効率よく使うことができます。
ペダルのこぎ方は、親指の付け根のあたりに母跡球(ぼしきゅう)があるのですが、母跡球をペダルの軸に合せてください。
ペダルをこぐときは、0時から4時まで力を入れればスムーズにペダルが回ります。
あとの4時~12時まではペダルに合わせて、足を真円に回すように意識すれば勝手に戻って行く感じです。
余分な力を抜くことは、楽に長く走れることにつながります。
サイクリングを安全で快適に楽しむコツ!
僕が、安全快適に走行するために心がけていることです。
- 歩道ではなく車道の左端を走る
- 敢えて、広い幹線道路を選んで走る
- 交通ルールの原則を守る。
歩行者の延長線上に自転車があるというイメージが強いので、歩道を走行されている人も見受けられますが、自転車はあくまで「軽車両」なので、歩道ではなく車道の左端を走るのがルールです。
2つ目ですが、サイクリングは走るルートで、距離と所要時間は比例しないことに気づかされます。
細い路地を使って近道するよりも、少し遠回りでも広い幹線道路を使った方が、安全で目的地にも早く着くのです。
なぜ、距離が遠い方が早く着くの!?
と思われるかもしれませんが、細い道だとスピードはだせませんし、子供の飛び出しにも気を付けなければなりません。
常に、人の気配に気を付けなければなりませんので、思うように走行できないと思います。
それに比べ、幹線道路だと見通しが良いので、気を付けなければならないポイントのメリハリがはっきりしていて走りやすいです。
しかも、車の流れに乗れるので距離は走っていても結局時短です。
なので、多少の距離の違いなら、広い幹線道路を走行する方が目的地には早くかつ安全に到着します。
まさしく「急がば回れ」です。
3つ目は、危険な行為をしないことです。
特に、ケイタイ・イヤホン・傘をさすことはやりがちですが、事故を起こしてしまったら元も子もありません。
介護をしている方にもオススメするサイクリングの10の魅力とは!
在宅介護を1人で支えている人は、多いと思います。
自由になるまとまった時間が、なかなか作れないのが悩みではないでしょうか?
その点、サイクリングは1人で出来て時間も選ばない趣味です。
その他にもたくさんのサイクリングの魅力はあります。
挙げてみますと
- 手軽に始められる
自転車さえあれば始めることができ、日常生活に取り入れやすいです。
- 短時間で運動できる
僕は、週末の土日のどちらか晴れている日に、サイクリングに出かけています。
1~2時間で十分リフレッシュが可能ですので、母を寝かしつけている隙間時間で可能です。
- ストレス解消になる
介護で上手くいかないとイライラするので、ストレスは溜まる一方です。
ストレス解消するには、やはり体を動かすことが1番ですよね。
- ダイエット効果が期待できる
サイクリングは、有酸素運動の代表格です。
ガンガン脂肪を燃やしてくれます。
しかも、ペダルをこぐインパクトは、ランニングよりも関節にやさしいので体への負担も少ないです。
- 四季を楽しめるようになる
路地の草木や花、田植えや、稲刈りなど四季の移り変わりを感じられるようになります。
- お財布にもエコ
休みの日に、お金を払ってジム通いするならやっぱりサイクリングでしょ。
- 寄り道してリフレッシュ
行きたい名所や食べ物屋さんに寄り道して、心もお腹も満たせます。
- 行動範囲が広がる
電車や車では、行かない場所にも足を運ぼうとします。
- 足が細くなる
サイクリングは、お尻から下の筋肉を使うため、下半身の引き締めにも効果があるのは言うまでもありません。
サイクリングをしている人は、皆さん足が細いように思います。
あくまでも僕の偏見なので悪しからず。
自転車専用道路を走ろう!/まとめ
奈良県には「ならクル」という、全31ルート、延長にして593kmのサイクリングルートが整備されています。
この2年で1/3のルートを走破している僕のお気に入りは、明日香の石舞台古墳から平城宮跡を結ぶ、せんとの道ルートです。
ルート延長44km、想定所要時間約3時間、飛鳥から藤原京、そして平城京へと遷都した奈良の都を南北にたどっていきます。
僕の住んでいるところは、このルートの半分位の場所に位置しているので、北に向かうか南にするかはその日の気分次第です。
途中、河川沿いに自転車専用道路が伸びていて、本当に走りやすいです。
信号機や歩行者も少ないので、初心者の方でも安全かつ快適に走行できます。
僕は、2年前まで、自転車道があることさえ知りませんでした。
自転車専用道路を走ったその日に、恋に落ちたかのようにその魅力にハマってしまったように思います。
皆さんのお住いの近くに、自転車道がありましたらぜひ走ってみてください。
サイクリングをはじめようかと迷っておられる方は、自転車を購入される前に、まずお近くの自転車専用道路をママチャリで走ってみてはいかがですか?