みなさん、ヘルプマークはご存じですか?
このマークは、内部障害や難病の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成されたものです。
東京都の発信ですが、現在全国に広がっています。
ヘルプマークは、義足や人工関節を使用している患者、内部障害や難病の患者、精神障害、知的障害、または妊娠初期の人等、援助や配慮を必要としていることが外見では分からない人々が、周りに配慮を必要なことを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成された、東京都によるマークである。
目次
視覚障がい者の切実な悩み
母は、7、8年前までは、ひとりで大学病院にバスと電車を乗り継いで通院していました。
当時から、体重が35kg位しかなく、視力も無くなっていく一方でしたので通院が大変なようでした。
本当は、治すために行く病院のはずが母の場合、病院に行っては、体力を消耗して逆に体調を崩していました。
当時、通勤通学時間で混む時間帯は避けていましたし、行きかえりのバスと電車賃をあらかじめ小分けして準備していました。
「病院行くのも命がけやなあ」
と僕も人ごとのように母に冗談を言っていましたが、今から思うと本当に大変だったのだと思います。
母は、バスや電車、病院の待合所でも、目が見えず席の空きが分からないので立っていたのが容易に想像できます。
母のように外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々はたくさんおられると思います。
残念ながら今の母には、このマークは必要なくなりましたが、当時あれば本当に助かったと思います。
ヘルプマークを身に着けた方を見かけたら
○電車・バスの中で、席をお譲りください。 外見では健康に見えても、疲れやすかったり、つり革につかまり続けるなどの同じ姿勢を保つことが困難な方がいます。 また、外見からは分からないため、優先席に座っていると不審な目で見られ、ストレスを受けることがあります。
○駅や商業施設などで、声をかけるなどの配慮をお願いします。 交通機関の事故等、突発的な出来事に対して臨機応変に対応することが困難な方や、立ち上がる、歩く、階段の昇降などの動作が困難な方がいます。
○災害時は、安全に避難するための支援をお願いします。 視覚障害のある方や聴覚障害のある方などの状況把握が難しい方、肢体不自由児・者などの自力での迅速な避難が困難な方がいます。
弱者を守る社会であるために/まとめ
残念ながらフリマアプリで、ヘルプマークの出品がなされていたようです。
作成、使用のガイドラインを設けている東京都保健福祉局の見解は、当然ながらマークの主旨にそぐわないので営利目的で転売されると困るとコメントを出しています。
ネットの書き込みに販売できるかどうか質問している人もいましたが、そんなことも判別できないのかと思ってしまいます。
自分自身が使用する立場だと考えれば分かることなのですが・・
おそらく人の気持ちが分からない人なのでしょう。
母の通院の大変さを、人ごとのように聞いていた僕も人のことはとやかく言えません。
家族ですら、こうなのですから他人ならなおさらですよね。
本当の辛さは当事者でしか分かりません。