腸閉塞は、食べたいものが食べられなくなる残酷な病気!繰り返し起こる腸閉塞に消耗させられる前に知って欲しいこと




母の腸閉塞との付き合いも、今年で21年目です。

1年に4度なった年もあるので、これまでの入院回数も軽く20は超えていると思います。

会社勤めをしていた頃、帰宅すると母がうずくまっていたこともあったので、仕事をしていても自宅で倒れていないかいつも気がかりでした。

腸閉塞は、24時間365日いつ何時なるかもしれないという不安もあります。

今回は、同じお悩みをお持ちの方に腸閉塞についてまとめましたので参考にしてみてください。

 

腸閉塞とは

腸閉塞は、食べたものがお腹で詰まる病気です。

在宅医に教えていただいたのですが、腸閉塞になると聴診器でお腹の音を確認しても腸音がしなかったり弱まったりする異常があるそうです。

腸音を聞かせてもらうと、心臓だけでなく腸も動いていることに気づかされます。

 

腸閉塞とは、腸の内容物の通過が完全にふさがれているか、深刻な通過障害をきたしている状態のことをいいます。

成人で最も一般的な原因は、以前に受けた腹部の手術による瘢痕(はんこん)組織、ヘルニア、腫瘍です。

参照:消化器の病気ー消化管の救急疾患ーMSDマニュアル家庭版

 

厄介なのが、クセのように繰り返し起こる常習性。

しかも、食前まで予兆が全くありません。

食べたものが、お腹の中で詰まるなんて考えただけでもゾッとしますが、世の中こんな病気もあるのです。

お腹を切る手術をすれば、なりがちな病気のようなので意外と腸閉塞を患っておられる方も多いと思います。

 

腸閉塞の症状は?

腸閉塞の兆候は、まずお腹が張ります。

この時点で、違和感はあるようです。

しばらくすると、汗ばみ、腹痛、吐き気、おう吐などの症状が出てきます。

母が、要介護になる前なので10年以上前になりますが、病院に行く判断が遅れて辛い思いをさせてしまったことがあります。

おう吐をし出すと、断続的にもどすようになって病院に連れて行きたくても動けなくなりました。

そのうちに、普通のおう吐ではなく腸から逆流してきたかのような真っ黒い便のようなものに変わったので、洗面器を持たせた状態で車に乗せて慌てて病院に連れて行ったことがあります。

このとき夕食から8時間ほど経っていましたが、腹痛とおう吐で相当苦しそうでした。

 

腸閉塞はすぐに命にかかわる病気ではありませんが、食べもの、水分、消化分泌液、ガスが詰まると腸が膨張して破裂することもあるので、速やかに病院で治療しなければなりません。

治療が遅れると、開腹手術で詰まっている部分の腸管を切除しなければならなくなるケースも珍しくないようです。

また、腸が壊死して腹膜炎になる恐れもあります。

さらに腸内細菌が血管内に入って全身に回ると、敗血症になって死に至ることもあるので注意が必要です。

 

腸閉塞の原因、大半は開腹手術によるもの

開腹手術をすると、腸同士、または腸と他の臓器と癒着(ゆちゃく)しやすくなるのが原因です。

母も、大腸がんで大腸と直腸のすべてと小腸の半分以上を切除する開腹手術をしているので手術による後遺症みたいなものだと認識しています。

ただ、お腹の手術をしたことがない方でも突然の発症ということがあるようです。

腸管の血流障害や、ソケイ部の脱腸が戻らなくなった場合など。

また、お腹に問題がなくても、腰を痛めて動けなくなったときは、一時的に腸管の動きが止まり、麻痺の状態になれば便が出にくい状態になるようです。

 

入院中の治療方法は?入院期間は?

入院して2~3日は、お腹で詰まっている食物を取り除くことに費やされます。

方法としては、鼻から入れた胃管やイレウス管(胃や小腸まで届く長いチューブ)で減圧して、腸に詰まった食物や廃液を取り除きます。

この間は、もちろん絶食。

水を飲むことさえできません。

その後も、胃腸を休めるためにしばらくは絶食して、点滴で水分や栄養を補いながら様子をみたあと流動食→重湯→三分食→5分食→全粥→と普通食に戻していきます。

 

入院期間は、元気で自宅療養できる人なら約10日~2週間というところでしょうか。

母も、昔はそのくらいで退院していたのですが、現在は短くても3~4週間の入院を強いられます。

元々、30kgそこそこしかない体にさらなる体重減。加えて、腸閉塞になると体力消耗も激しいので退院できる状態まで回復を待たなければならないからです。

 

腸閉塞予防のために気を付けることは?

残念ながら、腸閉塞を完全に防ぐことは不可能とされています。

しかし、日常生活の中でいくつか注意すれば腸閉塞になる確率を下げることは可能です。

 

 食事について

腸閉塞予防で、一番気を付けなければならないのはやはり食事です。

一般的に、NGと言われている食べ物が結構あります

具体的には、食物繊維の多い野菜、こんにゃく、海藻、イモ類、豆類、きのこ類、貝類、天ぷら、から揚げなど・・・

それに、インスタントラーメンもあまり良くないと思います。

基本的に、消化の悪いものや脂っこいものは控えた方が良さそうです。

あと、消化を助けるために、食べる時もよくかんでゆっくり食べることを習慣にして下さい。

 

お腹を冷やさない

母が、腸閉塞になるのは冬に集中しています。

おそらく寒くなると、腸の働きが鈍るからだと思うのですが、それでなくても冬場は食事以外で水分をとらなくなるうえに寒さで運動しなくなるので注意しなければならない季節です。

お腹を冷やさない対策としては、温かいものを食べるように心がけるだけでも良いと思います。

また、腹部を湯たんぽなどで温めるのもアリだと思います。

「腸閉塞かも!?」と思ったら、母に電気カイロをお腹に抱かせて温めさせているくらいです。

偶然かも分かりませんが、これで何度か救われたような気がします。

夕食前に、入浴するのも効果があるはずです。

 

腸閉塞を繰り返すようなら「かかりつけ医」を持つべき

時間外の夜間の受け入れに消極的な大学病院を、「かかりつけ医」にしていた僕の反省からです。

母が腸閉塞になるのは、決まって夕食後。

すべて夜間に起こっています。

病院に連れて行って、腸閉塞と診断されると一旦帰宅。

入院準備をして、さらに一往復。

夜中に、車で片道30分かかる道中を行ったり来たり。

ほぼ、徹夜です。

会社勤めをしていた頃は、夜間だと僕が対応できるのでちょうど良かったのですが、疲れた体にムチ打ってもうひと仕事している感じで本当に辛かったです。

 

加えて、大学病院の対応の悪さにも消耗させられました。

夜遅くなので仕方がないのかもしれませんが、電話の取次に10分以上待たせるのもザラです。

挙句の果てに、翌朝の診察時間まで待てないかだとか、全く話になりません。

僕も「かかりつけ医」の役割について、致命的な勘違をしていたので何とも言えませんが、腸閉塞と長く付き合っていくうえで腸閉塞に理解がある病院を見つけることは重要なポイントになります。

繰り返し起こる腸閉塞は、本人も辛いと思いますが、その度に入院を余儀なくされるのでサポートするご家族の負担も大きいです。

幸い、腸閉塞の処置自体は難しいものではないので、自宅近くで腸閉塞の処置ができる病院を作っておくとずいぶん楽になると思います。

「かかりつけ医」については、こちらの記事に記載していますのでご覧ください。

 

腸閉塞は救急車を呼んでもいいの?

身体に不自由がない方なら、腸閉塞の初期症状であれば自力で病院に行けます。

母も、3年前に大腿骨を骨折してほぼ寝たきりになるまで、僕が病院に連れて行っていました。

ただ、腸閉塞は時間の経過とともに腹痛が酷くなって動けなくなる可能性があるので、病院にあらかじめ連絡をしてから必ずご家族に付き添ってもらってください。

それと、公共の交通機関や車の運転も控えた方が良さそうです。

 

腸閉塞は、自然に治ることはないので我慢は禁物です。

それに腸閉塞の初期症状の見極めは難しく、おかしいと感じた時にはすでにひどい腹痛やおう吐を引き起こしてしまう可能性もあるようなので、ちょっと危ないと思えば無理をせずに救急車を呼んでください。

 

おわりに

腸閉塞予防のためは、腸の働きを助ける行動をすることに尽きますが、日々のストレスで暴飲暴食をしたくなる時だってあります。

会社勤めをしている方なら、ゆっくり食事をとっている時間もないでしょう。

あれもダメ、これもダメ・・・

腸閉塞になる恐れがある食べ物や行為を言い出せば、きりがありません。

確かに、予防を意識した食事を徹底すれば効果があるはずですが、これじゃ息が詰まります。

それに、長続きもしません。

昔、スーパーで買ってきたチラシ寿司を食べさせて地雷を踏んだことがあるのですが、いくら食事に気を付けていてもなるときはなるような気がします。

結局のところ、腸閉塞になるかならないかは運次第と割り切って、好きなものを我慢せずに細かく刻んだり軟らかく煮たりして調理の工夫をして食べる方が良いと思います。

できるだけ、胃腸を気遣う生活を心がければ腸閉塞になるリスクは減らせるはずです。

 

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ABOUT US

シンイチ
20年間、犬馬車のように結構まじめに働いてきた40代の元リーマン。 長らく会社勤めと在宅介護で消耗しきって、あえなく2年前に介護離職してしまいました。 介護は、それぞれの御家族にそれぞれの事情があります。 現代の社会問題に、このプログを通じて1人でもお役に立てれば嬉しいです。 長年、在宅介護をしている僕だからこそ、あなたに伝えたいメッセージがあります。