「死にたい」「今すぐ消えたい」
少し重い話しをしますが、半年ほど前から死にたい衝動に襲われようになりました。
この感情がこみ上げてくると、しばらくのあいだ息苦しくなって居ても立っても居られなくなってしまいます。
普段は何ともないのですが、散発的に情緒不安定の波がやってくるので不安です。
介護鬱(うつ)かも・・
在宅介護をされているご家族の中には、メンタルに不安を抱えながら日々介護をされている方もおられると思います。
今回は、在宅介護でのメンタルヘルス不調のリスクと鬱の初期症状で気を付けたいことを僕の経験からお伝えしますので参考にしてみてください。
目次
鬱を自覚できないと自殺に至ることも
冒頭の自殺願望には、ホトホト困っています。
就寝前だと、眠れなくなるので夜が怖いです。
「この苦しみから逃れるには、死ぬしかない」
なぜ、このような感情になるのかは分かりません。
親の介護を、途中放棄してはいけないとは思うのですが・・・
とにかく死にたい気持ちが先行して、後のことはどうでもよくなってしまいます。
このままだと、母親よりも僕の方が先に逝ってしまいそう・・・
食事介助のストレスかと
原因は、おそらく昨年3月ころから続く母親の認知症介護の影響だと思います。
厳密には、食事介助かと。
口に運んでも、なかなか食べてくれない。
たとえ口に入れても、よだれのようにおかゆがこぼれていく。
薬も、おかゆと一緒に一錠ずつ口に入れているので、こぼれたおかゆを掬い取っては繰り返し食べさせなければならない。
こんなことをしていると、1時間経っても終わりません。
途中で寝落ちもよくするので、1日4~5回この介助を繰り返す日々。
どこの地獄かと思うほど辛いです。
「たった、スプーンに10口なのにちゃっちゃと食べて!」
愚痴の一つも言いたくもなります。
幸い、僕は過度なストレスがかかっていることも、自殺願望は鬱の症状だということも認識しています。
しかし、それは過去に失敗の経験があってこそ。
おそらく、経験がなければ耐えられないかもしれません。
鬱を自覚できれば、防げることもあると思います。
もし、精神の不調を感じたら自身のメンタルの状態を把握することが大切です。
こちらに、うつ症状をチェックできるリンクを貼っておくのでセルフチェックしてみてください。(うつ病チェックを簡易抑うつ症状尺度/厚生労働省)
鬱の症状を我慢した末路は介護離職

実は、8年前にも鬱の症状がありました。
不眠、情緒不安定、疲れやすい、体がだるい。
長年、我慢に我慢を重ねて心身ともにボロボロに。
当時は、横になるだけでも辛かったです。
このような鬱の症状が続くと、人はどのようになるのか?
視野が狭くなり、物事の見方や考え方も否定的になります。
それに、思考は常にネガティブです。
当然、冷静な判断もできなくなります。
仕事も、入力ミスや発注漏れなどケアレスミスを連発。
これまで築きあげた信用、信頼、自信さえもなくしていきました。
介護離職を考え出したのは、退職する半年ほど前から。
母親が、大腿骨を骨折したタイミングです。
しかし、僕自身も限界を感じていて、「もう、辞めるしかない」と思うようになっていきました。
介護離職した人の中には、このような負の心理に陥った人もいるのではないでしょうか?
そして僕のように、鬱を自覚できずに介護離職してしまった人もいるかと思います。
鬱の初期症状で注意すべきは、冷静な判断ができなくなっていることに自身が気づいていないことです。
介護鬱は、疲労の蓄積によるものだと分かりづらいうえに、知らず知らずのあいだに冷静な判断ができなくなっている可能性があります。
鬱の初期症状から、介護離職へ。
鬱の初期でも、介護離職に至ることは十分あり得る連鎖です。
精神神経薬を安易に服用してはいけない
薬については、母を通しての経験です。
13年前、母がけいれん発作を引き起こしたあと、しばらく錯乱状態が続いたときのことです。
当時、消化器外科の主治医からは原因不明と言われていたのですが、精神科に振られ精神神経薬を処方されたことに違和感がありました。
しかも、その後、減薬を相談しても一方通行。
このため、母が大腿骨骨折して医大に通院できなくなるまでの7年間処方され続けています。
現在は、在宅医に減薬に取り組んでもらい最大時から1/3の量までに。
しかし、精神神経薬だけは減らすと離脱症状が出るので当時のまま残っています。
テグレトール錠、イーケプラ錠を朝晩各1錠ずつ、1日4錠です。
今となっては、けいれん発作の原因が低ナトリウム血症だということも、不足するナトリウムを週3回点滴で補えば発作は引き起こされないことも分かっています。
「たった1、2度の診察で、死ぬまで服用しないといけないような薬を簡単に出すな!」
と言いたいです。
厄介なのは薬の依存性
精神神経薬が厄介なのは、なかなか止められない依存性です。
感情や感覚を鈍らせるだけに、体が楽を覚えてしまうからだそうです。
一方、医師にとっても減薬となると副作用や離脱症状に注意しなければならないので、観察と根気が求められ負担が大きくなります。
故に、薬を出しっぱなしにする減薬に重きを置かない医師がいるのかと。
少なくても、減薬に消極的な医師の元では薬の服用は避けた方が良いでしょう。
孤立は鬱を招きやすく助長させる
在宅介護は、孤立しやすくメンタルヘルス不調のリスクが多分にある環境です。
相談相手がなく、ストレスを発散できない!
異変に気付いてくれる人がいないので、鬱だと気づけない!
一人で物事を決めてしまうので、間違った決断をしてしまいがち!
加えて、僕のように鬱のサインを自覚しているのに病院に行かない人も多いかと。
自分が、鬱だと認めたくない。
通院する時間がない。
どこに行けば良いか分からない。
精神科医が、信用できない。
おそらく、病院に行かない理由の多くはこのあたりでしょう。
介護のストレスはかかる一方なのに、解消できないといつかは体が壊れてしまいます。
その結果、鬱の初期でも意図せぬ離婚や介護離職に至ることも。
孤立するから鬱になり、鬱になるからますます孤立していく悪循環です。
誰かに相談できれば、少しは気持ちが楽になるとは思うのですが・・・
僕も会社を辞めてからは、引きこもりのような生活をしているだけに身を持って実感しています。
社会的孤立を防ぎたいのは山々ですが、僕自身の課題でもあるので悩ましい限りです。
おわりに
鬱の初期で注意すべきことを、4つ紹介いたしましたがいかがでしたか。
在宅介護は、孤立しやすく鬱病に陥るリスクが高いと心得て取り組むことが大切です。
少なくとも鬱の症状が強く出ているときに、介護離職、離婚など人生を左右するような決断は避けた方が良いでしょう。
僕はと言うと、春頃に藁(わら)をもすがる気持ちで心療内科を探していました。
近くに無かったこと、夏頃に眠れるようになってきたこともあって結局行かなかったのですが、今後のことを考えて探しておこうと思っています。