突然ですが、「もし親が倒れて入院してしまったら!?」
あまり考えたくないシチュエーションですが、そんな日が突然やって来るとも限りません。
ちなみに、僕には来てしまいました(笑)
いざっという時、男子はダメですね。
恥ずかしながら、入院に何を準備したら良いのかも分からなかった始末です。
このような経験から、親が急病で対処しなければなったときの「入院に必要なモノ」をまとめたいと思います。
目次
闘病などで入院が予測される方は入院セットを作っておくべき
はじめに、入退院を繰り返している母を持つ僕の経験から、今後も闘病などで入院が予測される方は日頃から入院セットを準備しておくことをオススメします。
親が入院して何が大変かというと、やはり入院のための荷物を準備することです。
それも、入院したその日から日用品が必要になるので早急に準備しなければなりません。
会社勤めをしている人の中には、即日の夜中に準備をして病院に運び込む方もいるかと思います。
僕も少し無理をしてでも、翌日は通常どおりに出勤したかったので夜中に病院を往復していました。
夜中に、ゆっくり準備している時間も心の余裕もないと思います。
あれもこれもなんてしていたら、あっと言う間に時間が経って徹夜作業です。
僕は、この苦い経験から、あらかじめ入院セットを小さめのキャリーバッグに詰め込んでいつでも病院に持ち込めるように準備していました。
入院セットを作るコツは100均とかさばらないこと
入院に必要なモノに、高価なものは要りません。
特に、寝たきりの高齢者の場合、ご自身で管理できないのでスプーンやタオルなどはよく紛失します。
看護師さんが、食事が終わったあとのトレイを確認せずに下げてしまったりするのが原因だと思いますが、名前を書いていても戻ってくることはないと思っておいた方がいいでしょう。
あと、スリッパや手ぬぐいなども退院時に処分するので安いもので十分です。
入院セットを準備するにあたり、もう1つ注意したいことはできるだけ荷物をコンパクトにしておくことです。
個室なら問題ありませんが、4人部屋など相部屋はスペースがなく、オムツや尿とりパッドが必要な方なら床に積み上げるしかありません。
病室に備え付けのタンスがありますが、収納はこれ1つです。
義替えやタオルなどかさばる物もあるので、その他の日用品は必要最小限にとどめるようにしてください。
入院に必要なものリスト
母は、いつも1か月くらいは入院するので下記のものを準備していますが、短期だと削れるものもあると思います。
必要なもの
- 診察券・保険証
- お薬手帳
- 衣類、パジャマや下着・靴下など(病院によっては、病衣は有料レンタル有り)
- 洗面用具(歯ブラシ・歯磨き粉・歯磨き用コップ)
- 義歯ケース・義歯洗浄剤・ポリグリップ
- シャンプーとリンス、クシ
- タオル類3種(手ぬぐい・フェイスタオル・バスタオル)
- スリッパなど履物(歩行がおぼつかない方は安全に配慮したスニーカー)
- 水筒もしくは飲み物カップ(寝たきりの方はストロー付きコップ)
- 箸・スプーン
- 筆記用具・付箋(ちょっとした伝言に便利)
- 箱ティシュ
コップは落としても割れないように、プラスチック製が無難です。
下着は、前開きでマジックテープのタイプだと、スムーズに検査できます。
バスタオルはお風呂以外にも、氷枕に巻いたり車いすに移譲する際に体の下に敷いて使用したり、体位交換のクッション代わりにもなるので2~3枚用意しておくと良いでしょう。
ティシュは、意外に使うのでボックスタイプの方が良いかと思います。
病状に応じて必要なもの
- オムツ・尿とりパッド・おしりふき
- はおりもの(カーディガンなど)
- 置き時計
- レジ袋(洗濯物を入れたりゴミ袋にもなるので、あれば何かと便利です。)
- ハンドクリーム・リップクリーム
- ドライヤー(病院で貸出してくれると思いますが、確認してなければ必要です。)
- 爪切り
- 飴
病院の中は基本常夏ですが、冷房で夏でも肌寒く感じることがあるので、状況に応じてカーディガンがあった方が良いでしょう。
病室には備え付けの時計がないので、患者さんが見える位置に大きめの置き時計がおいてあるのをよく見かけます。
必要でないもの
貴金属・多額の現金 は必要ありません。
これまで8つの病院に入院したことがありますが、残念ながらどこも盗難は多いようです。
とりわけ入院回数が多い大学病院は、盗難注意を喚起する館内放送が頻繁に流されています。
大病院ともなると、人も多く部外者がいても分からないというところに目をつけたのでしょう。
弱者の弱みに付け込む、輩(やから)もいるのです。
どの病院にも、ベッド横の床横台備え付けのカードキー式セキュリティボックスがありますが、現金は必要最小限にしてください。
大きい病院には、コンビニや銀行ATMがありますので必要な分だけ現金をおろすことをオススメします。
体が弱っているところに、盗難にあっては精神的ショックも大きくなります。
もともと不安で不便な入院生活では、持ち物の紛失による無用なストレスを生み出さない工夫も必要です。
どんなものか画像で紹介すると
病院に一時的に生活を移すのですから、本当はそれなりの心の準備や生活に困らない程度の着替えや日用品は必要です。
特に緊急の場合、時間が限られているうえに不慣れだと、どんなものを揃えば良いか戸惑ってしまうと思うので画像で紹介いたします。
ストロー付コップ
寝た状態でも、飲みやすくこぼれません。
100均で類似商品あります。
入れ歯ケース
洗浄剤を放りこむだけ。
中に水切りカップもあるので便利です。
こちらも、100均で類似品あります。
飴を入れる容器
100均の容器に入れた飴を置いておくと、看護師さんに食べさせてもらえるので意外にいいですよ。
付箋
付箋は、母を車椅子でベッドを離れたりしたときなど、看護師さんにちょっとした伝言するとき便利です。
あと、タンスに何が入っているか看護師さんに分かるように、付箋に書いて貼っていました。もちろん100均で!
履物
歩行がおぼつかない人は、スリッパは危ないです。
母も、歩行できていたときは、スニーカータイプの安全靴を履かせていました。
おしりふき
看護師さんからおしりふきを準備して欲しいと言われたとき、どんなものか知らなかったので教えてもらいました。
水筒
たいていの病院には、給湯器があるので水筒は必需品です。
おわりに
高齢の親にとって、一番良くないことは時間を持て余すことだと思います。
「環境が変わって認知症になってしまった!」なんて話はよく聞きますが、これが最悪のシナリオです。
たとえ何か足りないモノがあったとしても、不便な思いは多少するかもしれませんが決して死にはしません。
しかし、ヒマは大敵です。
体が弱っているうえにヒマ・・・
ネガティブにしかなりませんよね。
暇と言う感情は人間だけの特権なのかもしれませんが、高齢の親にとっては厄介でしかありません。
ご自身のことができる方は、読書や常日頃できなかったことをするなど工夫されると思いますが、高齢者だとできることも限られてきます。
暇をしのぐために、備え付けのテレビを楽しめる方にはプリペイドカードは絶やさず渡してあげてください。
また、携帯ラジオやスマホアプリのラジコも有効だと思います。
最後に、高齢者にとって一番必要なものは楽しい会話のできる話し相手です。
お忙しいご家族の方は、週末食事だけでも食べさせてあげて同じ時間を過ごすことが、高齢者の患者さんにとって何よりも喜ばれるのではないでしょうか。